「悩む」という状態とは?
しかし、対策をしたからといって、すぐに解決するわけではありません。プランを立てて行動し、その結果を待つ。その試行錯誤の繰り返しの中で、物事は解決していきます。
すぐには解決しない時に、それに「注目」してしまう。「ああ、解決しない問題がそこにあるな」と認識して、モヤモヤして嫌な気分になる。これが「悩む」という状態なのです。
ですから、見なければ悩まなくて済む、という話です。
やることをやったら、あとは考えない
悩みを消す方法とは、悩みを「脇に抱えておく」ことです。今の時点でやれるだけのこと(対策や行動)をやったら、それはもう横に置いておけばいいのです。
そうすると、悩み自体は尽きないかもしれませんが、「悩んでいるという時間」を作らなくて済みます。「悩んでいる時間」とは、「今すぐ解決しない問題」をじっと眺めている時間です。だから、見なければいいのです。
悩みというのは、生きている限りずっと湧いてきます。何もかも自分の思う通りに進むわけがないからです。ですから、悩みが湧くこと自体はきりがありません。
しかし、今すぐどうにもできないものにずっと注目していると、それがストレスの原因になります。
悩みを消す方法とは、悩みを見ないこと、横に置くこと。やれるだけのことをやったのなら、それ以上は「今は考えない」と決めるしかありません。
どうしても考えてしまう時は…
もし、それができない、どうしても考えてしまうという場合は、いつも言っているように「気持ちを切り替える」ことです。
環境と行動を変えましょう。今やらなければいけないことをやる。楽しいことをやる。楽しい人と喋る。そういうことをしていると、悩みは自然と「脇に置く」ことができます。
※本稿は『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。








