親が元気なうちから
介護は始まっている
「後期高齢者」という呼称に賛否はありますが、実際に75歳くらいから、要介護状態になる人は徐々に増えていきます。「親が倒れた!?」と大あわてするのではなく、早い段階でその予兆に気づき、介護や入院に備えるモノ・カネ・ココロの準備をしておきましょう。
たとえば下の5箇条です。直接聞きにくいこともあるかもしれませんが、日常の会話から少しずつ聞き出していくことはできると思います。
心得1 親の健康状態と
通院状況を把握する
親が通っている病院、かかりつけ医の名前や連絡先、持病の有無、健康保険証・診察券・お薬手帳の置き場所などを確認しておく。できれば一度、かかりつけ医に会っておきたい。
心得2 生活の様子や
家の中などを観察する
室内が散らかっていないか、冷蔵庫の中に消費・賞味期限切れ食品があふれていないかなどをチェック。認知症になると不要なものを買いすぎてしまう傾向がある。
心得3 お金と財産の話を
少しずつ始める
介護や医療にかかる費用は、親のお金を使うことが大原則。年金額や財産を聞いておかないと、どんな介護が受けられるか、どんな施設に入れるかのめどが立ちにくい。
心得4 「終活」に備えて
親の希望を聞いておく
たとえば延命治療をするかしないか、体が動かなくなったり認知症になったりしたときに施設に入所しようと思っているのかなど、将来の話を少しずつしておきたい。
心得5 緊急時の
連絡や支援体制を整える
親が緊急入院したときに真っ先に駆けつけるのは誰かなど、具体的なケースを考えながら相談しておこう。きょうだいだけでなく、近所に住む親戚などとも助け合いたい。
早めの気づきで
認知症の重症化を防ぐ
それと並行して、子どもがしておきたいことがあります。
1つ目は、きょうだい間で将来の介護の方向性について話し合っておくこと。親の介護について、それぞれの考えを知っておきましょう。







