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小さい頃はあんなに仲の良かった兄弟姉妹が、親が亡くなった際に相続争いを繰り広げる…。まるで悪夢のような出来事だが、遺産額の多少に関係なく、こういった事例は後を絶たない。骨肉の争いを回避するには、どうしたらいいのか?実例を交えてその解決策を探っていく。※本稿は、主婦の友社編『親が75歳を過ぎたら知りたいことが全部のってる本』(主婦の友社)の一部を抜粋・編集したものです。
遺産相続しないほうが
得するケースがある
相続とは、亡くなった人の財産を法律に基づいて遺族が引き継ぐことです。
これは民法で定められたルールなので、相続できる財産は何か、誰がどのように相続するのか、相続人は誰か、どのように分割するかなど、法律に従って進める必要があります。
相続税に関しては税務署が厳しく目を光らせていますから、「知らなかった」ではすまされません。しかも相続に関する手続きには期限があり、一度にさまざまな決断を迫られることも多いもの。早い段階で相続の知識をつけ、準備を始めることが欠かせないのです。
相続する財産には、プラスの財産(資産)とマイナスの財産(負債)があります。このどちらかだけを相続することはできず、プラスの財産を相続したらマイナスの財産もいっしょに相続することになります。相続税がかかる場合には、マイナスの財産を差し引いた「純資産」が相続税の対象です。
負債が多い場合、資産を上回ってしまうケースもあります。その場合、相続放棄をすれば返済義務は免れます。







