一方、幹部候補生以外の従業員にはeラーニングで自ら学べる仕組みを揃えています。
国際比較で浮かび上がる
「日本人=勤勉」の嘘
次に、個人の社外学習などの国際比較を見てみましょう。
同書より転載 拡大画像表示
アジア諸国と比べて、日本は「社外学習・自己啓発を行っていない人」の割合が半数近くと突出して高くなっています。
日本企業の社員は勉強している人が圧倒的に少ない。
これまでは勉強しなくても定年まで食べていける仕組みがありました。しかし、もはやそんな時代ではありません。自ら研鑽を積まない社員はビジネスの世界で通用しなくなっていくでしょう。
このデータで驚くべきは、ベトナムです。
98%の人が社外学習・自己啓発を行っています。近年の目覚ましい経済発展の理由がここからも垣間見えます。
終身雇用の精神が
いまも抜けない日本人
続いて、起業に必要なスキル・知識を持っている人の割合を見てみます。世界50カ国・地域の個人に対するアンケート結果です。
「自分が起業に必要なスキル・知識を有している」と回答した人の割合は、日本は14.0%と最下位でした。最下位から2つ目のノルウェーと比べても半分以下です。
一方、トップのインドは85.2%という高さであり、その他の国々も起業に必要なスキル・知識を持つ人は軒並み高くなっています。
これはどういうことでしょうか?
多くの国々のビジネスパーソンは、会社で懸命に働きながらも、その会社に骨を埋めようとは必ずしも思っていません。どこかに転職することもありうるけれども、いずれは自分でビジネスを興そうと考えている人が多いのです。







