「稼いでも生活レベルは上げない」メンタル管理の極意
テレビ・ネットで「日本のウォーレン・バフェット」と話題! 1936年(昭和11年)、兵庫県の貧しい農家に4人兄弟の末っ子として生まれた。高校を出してもらってから、ペットショップに就職。そこでお客だった証券会社の役員と株の話をするようになったことがきっかけで、19歳のとき、4つの銘柄を買ったのが株式投資の始まりだった。バブル崩壊では10億円あった資産が2億円にまで激減。しかしあれから70年、89歳になった今、資産は24億円以上に増え、月6億円を売買しながら、デイトレーダーとして日々相場に挑んでいる。隠しごとなしに日常生活から投資法まで全部書いた話題の書『87歳、現役トレーダー シゲルさんの教え 資産18億円を築いた「投資術」』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものをお送りする。資産24億円に増えた今刊行した“小説形式”だからスラスラ読めて、プロの儲かる知識がドンドンわかる待望の続編は、『89歳、現役トレーダー 大富豪シゲルさんの教え』(ダイヤモンド社)。

資産24億円でも「帽子はツギハギ」…伝説の投資家・シゲルさんが「豪邸」よりも大切にしているもの写真:川瀬典子

数億円の資産に溺れない「飾らない」美学

私はとくに贅沢な生活を送っているわけではありません。実際に私を見てもらえばよくわかると思いますが、豪邸に住んでいるわけでもなければ、服もいいものを着ているわけでもない。

むしろ着衣は長年愛用して、使用感のあるものが多いです。

豪邸よりも心地よい「愛着」と暮らす

買おうと思えば数億円の豪邸を買うこともできますが、決して広いわけでもない、いまのマンションで十分だと思っています。

私が気に入っている帽子は15年以上に数千円で購入したものです。だいぶボロボロになってきて、ほつれたところは女房に糸で縫ってもらっていますが、これがいいんです。

資産24億円でも「帽子はツギハギ」…伝説の投資家・シゲルさんが「豪邸」よりも大切にしているもの派手な生活はせず、15年以上前に買った帽子をつぎはぎしながら愛用し続けている(写真:川瀬典子)

唯一の贅沢は、五感を満たす「食」の喜び

多少こだわりがあるとすれば、おいしいものを食べたいということ。魚や果物が好物ですが、おいしいものを食べたいですからね。

果物は何でも食べますよ。いつも女房が買いに行ってくれますが、たまには電車に乗ってうなぎを食べに行ったりね。取り寄せることも多いです。伊勢海老やフグを食べることもあります。

それに、ビールを1本。時々ワインを少しいただきます。ワインは甘めが好きですね。