『ばけばけ』第45回より 写真提供:NHK
今日の朝ドラ見た? 日常の話題のひとつに最適な朝ドラ(連続テレビ小説)に関する著書を2冊上梓し、レビューを続けて10年超えの著者による「読んだらもっと朝ドラが見たくなる」連載です。本日は、第45回(2025年11月28日放送)の「ばけばけ」レビューです。(ライター 木俣 冬)
島根県庁でランデブー
「ベントウアケルナ」と絵手紙を書いたトキ(高石あかり、「高」の表記は、正確には「はしごだか」)。
この絵がなかなかうまい。いかにも毒の入ったお弁当のような気になる絵だ。
絵を描いているのは、日本画指導の諫山恵実。大河ドラマ「光る君へ」では衣装デザインを担当し、朝ドラ「スカーレット」では火鉢の絵を担当していた。東映京都撮影所にて様々な時代劇の襖絵(ふすまえ)などの制作に携わり、八坂神社をはじめとして寺社への奉納や定期的な作品公開、広告媒体への作品提供などをしている。京都の祇園祭の授与品(蟷螂山の手ぬぐいなど)の絵も描いている人気作家である。
絵手紙を懐にしまい、ヘブン(トミー・バストウ)を見送るときに渡そうと思っていたが、生けた椿(ツバキ)の花を「すばらしい」と言われたことに気を取られ、渡しそびれる。ドジっ子なところは朝ドラヒロインらしくある。
そして、島根県庁。ヘブンとリヨ(北香那)が待ち合わせるのを、錦織(吉沢亮)が張っている。
さらにそこへ江藤知事(佐野史郎)が。
ふたりは、県庁の中へ。江藤が県庁のなかだったらヘブンとふたりで行動することを許可したのだ。県庁は2階建て。そこを8往復もするヘブンとリヨを錦織と江藤が追跡しまくる。
島根県庁はリヨのセリフにもあるが、「初代県庁舎は、松江城三ノ丸の南側にあった松平直応邸を改造して使用し、明治7年(編注:1874年)6月には四面ガラス扉を持つ新庁舎を建築した」もの(島根県庁公式サイトより)。
ロケで使用したのは、残念ながら島根県内の建物ではない。
ここでヘブン! ヘブンクイズ(ドラマでは行われていません)。
今回、明治23年(1890年)の島根県庁としてロケが行われた場所は?







