職務経歴書を書く作業をAIで効率化しないほうがよい大きな理由はここにあります。もちろん、壁打ちして思考を発散させたり、細かい校正をさせたりするのはよいと思いますが、要素を職務経歴書にまとめる作業は効率化するより、しっかり時間と労力を投入すべきところです。

 直近で転職するつもりがなくても、年に2回くらい定期的にキャリアの「振り返り」を行う時間をつくると良いでしょう。普段の仕事への向き合い方も変わってくるはずです。

 後述する職務経歴書のマスターバージョンの更新を私はお勧めしています。半日、できれば1日時間を取って、静かで落ち着いたカフェや旅行先のホテルなど、非日常的な空間で取り組むとよいと思います。

なにこれ、読書感想文?
履歴書に書きがちなNGワード

 定期的にキャリアを振り返る際に、役に立つのがマスターバージョンです。これは、いつ、どの会社のどの部署に所属し、どんな業務に取り組み、どんな成果を残したのかをすべて客観的に記載したものです。ボリュームとしては、中堅クラスの人ならA4サイズで3〜4枚程度になるでしょう。

 マスターバージョンの情報を応募する会社に合わせて取捨選択して、職務経歴書を作成します。会社や業界によって重視されるポイントは異なるので、履歴書の内容も毎回異なるものになるはずです。。

 例えば人事の仕事でも、評価制度や採用、教育研修などさまざまで、さらに教育研修の中でも新入社員向けや中堅向けなど多様です。もし、応募するのが人事の採用であれば、そこにフォーカスし、他のあまり関係ないところは凝縮してメリハリをつけると書類を選考する側も読みやすくなります。

 採用されやすくなる履歴書、職務経歴書の書き方をお教えします。そのポイントは読みやすさ、わかりやすさを大前提として、「具体的な数字」に基づいて「自分の言葉」で書くことです。

 とくに数字で表現することはとても大切です。これまでに経験したマネジメントについて書くなら、人数、売り上げ、利益額、効率化について書くなら時間やコストなどで表現します。履歴書を読んだ採用担当者がイメージを持ちやすいので、評価をしやすくなります。読んでも理解しにくい履歴書は、その時点で評価の俎上に載せられません。

 逆にNGな書き方は「○○を経験して勉強になりました」「××が身に付いた」といった、学校の読書感想文モードの表現です。これは若手層だけでなく、ミドル・シニア層の履歴書でも見かけることがある、要注意の表現です。