「採用担当者の読み方」がわかれば
履歴書の書き方もわかる
あまり意識されていないことですが、書類選考段階で人事は履歴書、職務経歴書はほんのわずかの時間しか読んでいません。せいぜい1分くらいでしょうか。大量採用している会社、あるいは応募者の多い人気企業ほどこの傾向は強まります。物理的にじっくり見ていられないのです。
私がリクルートで中途採用を担当していた時代はまだネットが普及しておらず、新聞広告で募集をかけると1日に500通の応募がありました。加えて、別媒体経由の応募もあり、それらを1人で3日かけて目を通していましたから、一つひとつ詳細まで読んでいられません。
現在は当時と異なり、ウェブサイトから簡単に応募できるので、ますます人事が見なければいけない書類の数は増えていると思います。最近はAIを書類選考に活用する会社も増えているくらいです。だからパッと見ただけでもポイントが掴みやすく、わかりやすく、人事の目に留まるように書類を書く必要があります。
そして書類選考を通過して、面接官がしっかり職務経歴書を見るのは面接になってから。つまり、書類選考の通過において重要なのは、 内容よりも「わかりやすさ」 なのです。
いよいよ面接が始まると、履歴書の内容が問われます。この段階では「ここは面白い」「この点を深堀りして聞きたい」と面接官に興味を持ってもらえるように書く必要があり、そのフックとなるのが前述した「数字」と「自分の言葉」です。
転職面接では、実は志望動機はあまり読まれていません。まったく読まないわけではありませんが、本人の志望動機や人材紹介会社の推薦文から感じられる熱量は実際と異なることが多いので、あまり重視されない傾向にあります。
要は当てにならないと認識されているので、口八丁で面接をクリアしようとして、思ってもないことを志望動機に書く必要はありません。そんな労力を使うなら見やすさ、わかりやすさにエネルギーを使ったほうがよいです。
ExcelやWordで作成した大事な応募書類が枠からはみ出ていたり、罫線が切れていたりすると、センスのなさやリテラシーの低さを物語るようなものです。ビジネス文書を見やすく、わかりやすく作成する能力も評価の対象であることに留意すべきです。








