女性たちのSNSのチェックでわかった
タワマンの集まりの実態

〈人物の特定〉

 次に、絞り込んだタワマンの名称や周辺施設名でSNSを検索しました。そこから愛絵さんと一緒に入って行った女性たちのアカウントを発見しました。その投稿内容や隠語から、パパ活であることが思慮されました。

 具体的には、パパ活が禁止されているSNSやマッチングアプリでよく使われる「P活」や「ぴかつ」、性行為と金額をさす「大人3でお願いします」、パパ活で男性が女性に渡すお金をさす「お手当」などです。

 このタワマンの居住者ラウンジにはいくつか個室のベッドルームもあるようで、パパ活の温床になっているようでした。

 女性たちのアカウントをさらに深掘りしていくと、愛絵さんが写っている画像がいくつか見つかりました。そこには高確率で一緒に写っている中年男性がいました。彼は「1枚のスクリーンショット」の人物でした。ネットで調べていくと、とある会社の経営者であることが分かりました。

 SNSではお互いにフォローしており、中年男性はガードがゆるいのかパパ活女性をさす「PJ募集!」や「お手当特盛10」などの投稿が残っていました。その投稿に対して愛絵さんからの「お願いします!」コメントがありました。

 また、パパ活の横のつながりもあるらしく、パパ活希望の男女を集めたマッチングパーティーも開催されているようで、今回の調査でタワマンに次々と入っていった女性は参加者だったようです。中年男性はその主催だったようで、その状況も女性たちのアカウントでの投稿で確認できました。

 そこからは個人間でやり取りしたのでしょう。

〈パパ活の確定〉

 さらにパパ活のマッチングアプリに入会して調べてみると、大胆にも顔を隠さず登録している愛絵さんを見つけることができました。

 その後のSNS行動解析調査と、愛絵さんが出かける日を2回尾行調査したことによって、タワマンで愛絵さんがパパ活を常習的かつ特定の人物との間で行っているという、裁判で有効な証拠をつかんだのです。

 報告書を眞人さんに手渡したとき、彼は言葉を失いました。数分後、彼は顔を上げ大粒の涙を流しました。