新刊『12歳から始める 本当に頭のいい子の育てかた』は、東大・京大・早慶・旧帝大・GMARCHへ推薦入試で進学した学生の志望理由書1万件以上を分析し、合格者に共通する“子どもを伸ばす10の力”を明らかにした一冊です。「偏差値や受験難易度だけで語られがちだった子育てに新しい視点を取り入れてほしい」こう語る著者は、推薦入試専門塾リザプロ代表の孫辰洋氏で、推薦入試に特化した教育メディア「未来図」の運営も行っています。今回の記事では、高学歴でも人生で苦労する人の特徴について、孫氏と『1%の努力』著者ののひろゆき氏の特別対談をお送りします。(構成/ダイヤモンド社・森遥香)

高学歴 苦労ひろゆき氏(撮影:榊智朗)

名門大学をでても苦労する人の特徴

ひろゆき氏: 名門大学をでても社会で生きていくためのスキルがついていない人って結構人生で苦労すると思うんですよね。僕の会社に東大卒が来たらまず取らない。東大生はまず大企業に応募してるはずで、それで内定を取れていない、もしくはやめてるのはなんか問題あるんですよ。会ってみると、「あ、そういうことね」って分かる。

孫辰洋氏(以下、孫氏): 「そういうことね」ってなるポイントを知りたいです。

ひろゆき氏: コミュニケーション能力が低い。あと転職癖が強い。履歴で「30代だけどもう3社目です」みたいな。話してても優秀だし、知識もあるけど、「あ、この人、思い通りにならないことに対して我慢できないんだな」みたいな。「中小企業なんで給料はそんな高くないよね」とか、「思い通りの仕事できないよね」って必ずあるんで。あとプライド高い。そこそこの高校の偏差値で、そんなに自分のことを優秀じゃないと思ってる人の方が、結構ちゃんと長くやってくれる割合高いっすね。

社会の半分の人は偏差値50以下である

ひろゆき氏: 僕が公立中学に行って良かったのは、偏差値でいう50以下の友達の割合がめちゃくちゃいるってことなんですよ。社会の半分の人は偏差値50以下なんですよ。その普通の人たちがどのように考えて、どういう人生を送っているかという情報が手に入るポジションと、一生そういう情報が手に入りませんというポジションだと、どちらの方が得ですかって話なんですよね。

孫氏: 確かに。

ひろゆき氏: 偏差値50以上の知り合いは社会に出たら、いくらでも知り合いを作れる。でも、逆に偏差値の低い側の人たちとあって接点を持つって、やろうと思ってもなかなかできない。大企業に就職するとまともな取引先しかいないので、「元々犯罪者でした」みたいな中卒・高卒の人たちとは関わらないで人生終わっちゃうんですよね。

孫氏: たとえば若手社長で小中高大すべて慶應出身で、マスマーケティングが崩壊して会社が苦戦を強いられる人をみかけます。得ている情報がブレるのがデメリットなのかなと思ってるんですけど。

ひろゆき氏: 結局、その情報をどう手に入れるかですね。日本人なんだからこう考えるでしょ、という「日本人なんだから」が、偏差値50以上だけで、もう半分の情報が一切入ってないって、やっぱ偏りあるじゃないですか。トランプ大統領が当選した時も、日本のメディアだけ見てる人はありえないと思ってたけど、アメリカの南部住んだ経験がある人たちは、結構トランプ強いよねって、やっぱ肌感覚で分かってたんですよね。

孫氏: 外国人慣れも早めにしておくといいですよね。

ひろゆき氏:外国人慣れもそうだけど、喧嘩して欲しいっすよね、ちっちゃい頃に外国の人と。義務教育で絶対に教えるべきことは、学問的なことよりも、喧嘩した相手との仲直りの仕方だと思ってます。義務教育でしか手に入らないのは、同年代の人たちと同じ場所に詰め込まれて揉めることです。揉めた結果、毎日顔を合わせなきゃいけないから仲直りをするっていう強制的な状況が、コミュニケーション能力を上げるんですよ。

孫氏: 僕は北京のインターナショナルスクールで、韓国人と北朝鮮のクラスメイトが同時にいるっていう奇跡的な環境で育ちました。日本人3人しかいなくて、韓国人が言ったことを俺らが中国語に翻訳して北朝鮮に伝え、北朝鮮が言ったことを俺らが英語に翻訳して韓国人に伝えるっていうコミュニケーションを取れた。それが今の経験に生きています。

――ひろゆきさん、孫さん、ありがとうございました。

(この記事は『12歳から始める 本当に頭のいい子の育てかた』を元に作成したオリジナル記事です)