「プレゼンは顔が9割」仕事ができる人のすごいテクニック
「1つに絞るから、いちばん伝わる」
戦略コンサル、シリコンバレーの経営者、MBAホルダーetc、結果を出す人たちは何をやっているのか?
答えは、「伝える内容を1つに絞り込み、1メッセージで伝え、人を動かす」こと。
本連載は、プレゼン、会議、資料作成、面接、フィードバックなど、あらゆるビジネスシーンで一生役立つ「究極にシンプルな伝え方」の技術を解説するものだ。
世界最高峰のビジネススクール、INSEADでMBAを取得し、戦略コンサルのA.T.カーニーで活躍。現在は事業会社のCSO(最高戦略責任者)やCEO特別補佐を歴任しながら、大学教授という立場でも幅広く活躍する杉野幹人氏が語る。新刊『1メッセージ 究極にシンプルな伝え方』の著者でもある。
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プレゼン上手な人は「相手の顔が9割」
プレゼンは人によってやり方は違う。どこまでいっても個性の部分がある。しかし、多くのプレゼンの上手な人が共通してやっていることもある。
プレゼンの上手な人の多くは、資料やスクリーンを見ながら話さない。前を向いて話す。もっと言うと、そこにいる一人ひとりの顔を見ながら話す。
わたしがプレゼンが極端に上手な経営者やコンサルタントたちから学んだこと。それは次のようなものだ。
「プレゼンのときに見るのは『相手の顔が9割』がよい」
逆に言うと、資料やスクリーンを見るのはプレゼン時間の1割以下に抑える。そうして、前を向き、そこにいる一人ひとりの顔を見ながら話す。これが多くのプレゼン上手な人に共通することなのだ。
「相手の顔が9割」な理由とは
なぜ、プレゼンのときの視線は「相手の顔が9割」がよいのか。理由は、相手により一層「焦点化」できるからだ。焦点化とは、相手の気になることに自分の伝えるメッセージの焦点を合わせることだ。
資料などの準備をたくさんしてきた。伝えたい想いもたくさんある。プレゼンでは自然に任せると、自分が伝えたいことを優先して話してしまう。しかし、自分が伝えたいことを相手に伝えれば、相手に「伝わる」とは限らない。相手に伝わるかは、相手が決めることだ。相手が興味関心を持てないことは伝わりようがない。
このため、相手に伝わるようにするためには、自分が伝えたいことではなく、相手が興味関心を持っていることに絞って伝えるとよい。
相手が興味関心を持っていることに絞って伝えるためには、事前にその興味関心を想像しておくのが大事だが、もっと大事なのはプレゼン中に相手の反応を見ることだ。
相手が資料やスクリーンのどの部分を見ているか、どこで怪訝な表情をしたか、どこで頷いたか、どこで下を向いてしまったか、どこでスマホでメモしたか、どこで笑みがこぼれたか、それに応じて、相手の興味関心を想像し、プレゼン中に相手に合わせて伝えるメッセージを調整するのだ。
そのようにプレゼン中に伝える内容を調整するのは難しいのではと思う人もいるだろう。しかし、人は普段の会話の中ではそうしている。相手の顔を見て、その表情を見ながら話す内容やトーンを臨機応変に調整しているはずだ。
プレゼンは一方的に話すことが目的ではない。会話と同じように相手に「伝わる」ことが目的だ。そうであれば、相手の顔を見ながら臨機応変に調整した方がよいし、人は相手の顔を見ていればそれがしやすくなるのだ。
とにかく、相手の顔を見て話す
プレゼンの最中に、資料やスクリーンばかりを見て話す。プレゼンで伝えたい相手は、そこにはいない。目の前の相手に伝えたくてプレゼンをしている。
そうであれば、資料やスクリーンに視線を送ったり、天井や誰もいないスペースに視線を逸らしたりしながらプレゼンをするのはもったいない。
前を向こう。相手の顔を見ながらプレゼンし、会話のように相手の表情に合わせてメッセージを調整しながら、相手の気になることに焦点化しながら伝えよう。
プレゼンは「相手の顔が9割」だ。
(本原稿は『1メッセージ 究極にシンプルな伝え方』を一部抜粋・加筆したものです)









