「本質的すぎて、ブッ刺さりまくる」
そんな声が殺到して話題になっている本がある。それが、『ベンチャーの作法 ー「結果がすべて」の世界で速さと成果を両取りする仕事術』だ。ベンチャー転職支援のプロであり、1.1万人以上のキャリア相談、4000社以上の採用支援の経験がある高野秀敏氏が、「結果を出す働き方」をまとめた。時代と逆行するようなストイックな内容だが、「今の時代に、ここまで忖度なく本質を教えてくれる本はない」と、ベンチャー社員のみならず、経営者や大手企業の人にも注目されている。話題の同書から、その一部を紹介しよう。(構成/ダイヤモンド社・石井一穂)
「計画が大事」は本当か?
「仕事は計画が命」
多くのビジネスパーソンは、そう信じています。
予定を立て、段取りを整え、準備万端で進める。それが仕事だ。
こうした“正論”を吐く人は、職場に必ずいます。
ですが『ベンチャーの作法』には、こう書いてあります。
「緻密な調査をおこない、確度の高い計画を立てて、詳細なスケジュールをつくって慎重に進めれば、締め切り間際で慌てないのに。これこそ仕事ができる人だ」
社内の慌ただしい人の様子を見て、こんな正論を吐いたりします。
当然正しくはありますが、これは理想論です。
――『ベンチャーの作法』(175ページ)より
頭のいい人ほど、仕事が混乱しているときに限って「だから日頃から準備しておけば…」なんて言い出す。
言っていることは100%正しい。
でも、現場の空気は1ミリも読めていません。
「いや、今は理想論を語ってる場合じゃないでしょ」
そう思われて終わりです。
「頭のいい人」よりも、本当に仕事ができる人
仕事では、必ず“想定外”が起きます。
・クライアントの急な方向転換
・上司の思いつき
・他部署の遅れ
・突然の仕様変更
・関係者の“急な休み”
そんな“想定外”が起きたとき、頭のいい人ほど「話が違う」「こういうのは困る」と、固まってしまうことが多い。
一方で、本当に仕事ができる人は、状況を理解しながら淡々と組み立て直します。
実際に現場を支えているのは、緻密で理想的な計画を立てる人ではなく、理想が崩れても瞬時に動ける人の方なのです。
仕事とは結局、「なんとかする」こと
『ベンチャーの作法』には、こうも書いてあります。
すべての仕事は、結局は「なんとかする」ことです。
――『ベンチャーの作法』(174ページ)より
これは、耳が痛いほど本質です。
急にハシゴを外されたとしても、ゼロから作り直すことになったとしても、誰かの決断がひっくり返ったとしても、すぐに「じゃあどうする?」と切り替えられる人。
この“なんとかする力”こそ、現場で最も不足し、最も価値があるスキルです。
仕事は理想論では動きません。
よくできたスケジュールも、精緻なロジックも、ときにはあっけなく崩れます。
それでも必死に現実を動かし、最終的に「ちゃんと形にする人」が、もっとも信頼されます。
頭の良さより大事な、“なんとかする力”。
この力がある人こそ、不確実な時代でも必要とされ続けるのです。
(本稿は、書籍『ベンチャーの作法』に関連したオリジナル記事です。書籍では「なにがあっても結果を出す人の働き方」を多数紹介しています。)
■書籍のご紹介
誰も厳しくしてくれない“ぬるい時代”だから…
大反響!!5万部突破!!
「本質的すぎてブッ刺さった!」
「全社会人に読んでほしい!」
……と、絶賛の声、続々!!
「ぬるい時代」だからこそ読みたい!!
“きれいごと”抜きの仕事論
★1万1000人のキャリア相談。4000社の採用支援実績
★ベンチャー、スタートアップを知り尽くしたヘッドハンターが明かす!!
★圧倒的に活躍する人に共通する「行動原則」の正体!!
ベンチャーも大手社員も経営者も。
「心を打ち抜かれた読者」が続出!!
最初の5ページでのめり込み、一気に読み切りました。
自分の心の火を、何度でも灯してくれるそんな本です。
「人生を何倍も濃く生きていきたい!」そんな方に心からおすすめしたい一冊です!!
最近の日本の労働環境の中で、本来あるべき姿勢を言語化した良書
今の停滞した日本には、全ての会社にこの本に書かれている「ベンチャースピリット」が必要だと強く感じました。
余りにも内容がズバリ過ぎて、社員役員24名全員の課題図書にしてレポートまでもらいました。
みんなが本当は思っていたり感じている、真実というか真理をストレートに分かりやすく伝えている書籍で、めちゃくちゃ刺さりましたし、勉強になりました。
「結果を出せる人」だけが生き残る時代の必読書!!
上司や先輩に「指示」を仰ぎながら仕事を進める。
会社の戦略や戦術に「疑問」を提示して主張する。
組織や仕組みの「課題」を指摘して改善を提案する。
どれも社会人として模範的な考え方と行動です。
しかし、あなたが仕事で結果を出したいと思っているのなら、これでは活躍できません。
従順で聞き分けのいい「指示待ち人間」
理想論を語るだけの「評論家」
他人の変化や努力に期待する「他責思考」
そんな人は、必要ないからです。
AIの登場によって、「頭のよさ」に意味はなくなりました。
もはや「口だけの人」に価値はありません。
そんな時代に生き残れる人、それは……
自ら動いて、結果を出せる人です。
そのための作法を、本書でお伝えします。
第1章 結果がすべてをつれてくる――「目標設定」の作法
「結果」より先に「裁量」を求めるな/「良い人間関係」に甘えてはいけない/「輝かしい過去」を過信してはいけない/「頭脳」になるな 「手足」となれ……など
第2章 評論家は今すぐ退場せよ――「任務遂行」の作法
「セカンドペンギン」が群れを導く/組織に「評論家」は必要ない/「スピード感」のないベンチャーは死ぬ/「納得感」なんて、求めてはいけない/「やる」だけでなく「やりきる」ことが大事……など
第3章 誰の期待に応えるべきか――「指示対応」の作法
「顧客」より「経営者」を見ろ/経営者に「説明」を求めてはいけない/「無茶」に応えるのも立派なスキル/期待に「応える」と「超える」の違い……など
第4章 他者への期待を捨て去る――「連帯形成」の作法
「人を動かせる人」が本当に優秀な人/仕事を「任せる」ときにやってはいけないこと/部下から「知りたい」と思われる人になれ/「上を動かす」という最強のマネジメント……など
第5章 落ちたボールを拾いにいけ――「職務越境」の作法
「関係のない仕事」は組織に存在しない/「採用」するのもあなたの仕事である/「社長のボール」も奪いにいけ/手を動かせない人がたどる末路……など
終章 あなたが群れを抜けるとき
「何人辞めた」ではなく「誰が辞めた」が重要/「120%成長」を喜んではいけない/中途半端な「黒字」にすがるな/自分の「市場価値」がわかる瞬間……など