【5位】
「絶望の隣は、希望や」
柳井寛(竹野内豊さん)-ドラマ『あんぱん』第25話より

今年の1番の名言は、黒柳徹子さんの人生訓! 名言グランプリでふりかえる2025年

主人公のモデル・やなせたかしさんご本人の言葉をもとにしたセリフです。

やなせさんは、東日本大震災の年に『絶望の隣は希望です!』というタイトルの本を出版しています。

この言葉は、劇中では、竹野内豊さん演じる寛という人物が、甥っ子を励ますために語ったもの。

こんなに短いのに、一度みたら、ずっと頭に残るようなインパクトがあり、人生のさまざまな場面で、絶望のふちに立たされた人々に希望を与えてくれる言葉です。

土江英明さん(ダイヤモンド社編集者)
「この歳になると、実は“成長するときにこそ”絶望だったり、大変なことが起こったりすると感じます。だからこそ、『絶望の隣は、希望や』という言葉には実感を持って共感しました。短いけれど、すごく強い言葉だなと思います。
ちょっとピンチのときは、『自分はドラマの主人公だ』と言い聞かせています。そして、これはドラマの一話目か二話目で、主人公が今まさに絶望のどん底に落ちている場面なんだと考えるようにしています。大体ドラマって、主人公が絶望のどん底に落ちて、最終話に向かって上っていくストーリーですよね。だから、『よし、こっから。こっからが本番だ』みたいな感じで、ドラマの主人公になったつもりでやると、少し前向きになれるんです。そんなことを思いました」

田中里奈さん(プロデューサー/モデル)
「言葉って、そのときは通り過ぎても、自分にとって大事なタイミングで、必要なときに必要な言葉が降りてくると思っていて。こういう言葉を知ってたら、絶望したときに、これを思い出すのかなと。誰しものお守りになる言葉だなと思いました」

田原総一朗さん(ジャーナリスト)
「僕は才能のない人間だから、絶望ばっかり。でも絶望の隣には、ちゃんと希望がある。だからこうやって生きている。絶望だと思ったら隣を探せばいいんですよね」

【6位】
「『自分にもできるかも』と思える勘違い力が、信念や志につながる」
小泉翔建さん[株式会社グッドライフ 代表取締役]ー夢を叶える秘訣を問われて

今年の1番の名言は、黒柳徹子さんの人生訓! 名言グランプリでふりかえる2025年

この言葉を発言したのは、再生可能エネルギーの会社グッド・ライフの代表取締役、小泉翔建さん。

会社を引きついだとき、約1億円の債務超過でどん底のスタートだったそうですが、いまではそれを解消し、成長をつづけているそうです。

その原動力こそが、「あの憧れの人のようになれるかも」という「勘違い力」だったそうです。

どんなに夢や理想をかかげても「自分にはムリ」と心のどこかで思っていたら、なかなか実現しないのに対して、「頑張れば、できるかも」と思っていたら、日々の行動も変わってきそうです。

ポジティブな自己暗示には、未来を変えるチカラがあることを教えてくれる名言です。

審査員は、次のようにコメントしています。

佐々木圭一さん(『伝え方が9割』著者)
「子どもたち、若い世代に一番もってもらいたいコトバです。調べたら、リスクや、やらない理由がたくさん出てくる時代。でも、『自分にもできるかも』という勘違いができる人が、新しい技術や、スタートアップをつくる。これからの日本を元気にできるかは、このコトバにかかっている。感動したコトバです」

【7位】
「ギブしたことはすぐに忘れて、ギブされたことは忘れない」
中島侑子さん[医師]ー今年のテーマについて語って

今年の1番の名言は、黒柳徹子さんの人生訓! 名言グランプリでふりかえる2025年

心を込めてギブしても、その思いが、相手にいつも必ず届くとは限りません。
ですが、そのことに一喜一憂するよりも、誰かからもらった優しさに感謝する生き方をしたいと語る中島さん。

「あんなにやってあげたのに」「これを買ってあげたのに」と、ギブした物に執着するよりも、「あんなにやってくれた」「これを買ってくれた」と、ギブされたことへの感謝をより強く意識することで、周囲への接し方は、だんだん優しくなっていくのかもしれません。

審査員のコメントです。

堀江貴文さん(実業家)
「僕はよく、ギブアンドギブって言ってるんです。ギブし続けろみたいな。私もよく言ってることです」

田中里奈さん(プロデューサー/モデル)
「自分自身もやっぱり、そういう生き方をした方が気持ちが軽くいられるなと思い、昔から実践してることなので選びました」」

土江英明さん(ダイヤモンド社編集者)
「経営者の方にインタビューすると、これに近いことをよく聞きます。先輩から受けた恩は、先輩にそのまま返すのではなく、昔の自分のような後輩に返していけばいい――。そんなお話でした。『ギブされた恩は忘れない』という言葉が、すごく心に響きました」