人間関係で消耗する理由の多くは、相手の“本性”にあとから気づいてしまうことにある。最初は温厚そうでも、ふとした瞬間に見せる素の姿が、こちらの心を深く削っていく――。そんな経験はないだろうか。本稿では“人生の指針”を示してくれる新刊『人生は期待ゼロがうまくいく』(著:キム・ダスル、訳:岡崎暢子)から「関わってはいけない人を見抜くためのサイン」についてのエッセイを抜粋・再編集して取り上げる。(企画:ダイヤモンド社書籍編集局)
Photo: Adobe Stock
赤信号に舌打ちするような人からは
すぐに逃げる
人間関係が破綻する原因の多くは、付き合い始めのころには見えなかった相手の本性にあとから気付き、失望することにある。
だからこそ、静かに観察し、相手の素顔が垣間見える瞬間を見逃さないようにすることだ。それが、自分の人生を守る術となる。
1.赤信号に舌打ちする
運転しているときの態度は、その人の本性をむき出しにする。イライラしたとき、人が変わったように悪態をつくなら要注意。あおり運転や恫喝にまでエスカレートする人間は当然話にならない。普段は温厚そうな人でもハンドルを握るとどうなるのか、その変化を見逃さないことだ。
2.酒に酔ってモノを壊す
酒に酔ったときもボロが出がちだ。真っ先に理性がどこかへ行ってしまい、素の本人が現れる。声が大きくなったり、周囲に絡むなど、普段は隠していた暴力性が露呈する。挙句モノを壊す人間もいる。被害を受けるのは、身近な人、特に家族や恋人だ。
3.悪そうな人間とつるんでいる
類は友を呼ぶとはよく言ったもので、交友関係を見ると、面白いほどにその人のレベルが透けて見える。交友関係は、その人の鏡でもある。
4.問題が起きたときに他人のせいにする
トラブルが発生したときに、自分で責任を持って解決しようとするのか、他人のせいにするのか。これだけでも、その人の人間性を推し量ることができる。
「回避可能な最悪」はいち早く断ち切ることで、余計な消耗を避けられる。失望の片鱗が見えた時点で、静かに距離を取る準備を。自分を守るための選択だ。
(本記事は『人生は期待ゼロがうまくいく』から一部を抜粋・再編集したものです。)





