吉沢亮が思い詰めた表情で演じる“お世話係”、まるで「恋仲」なセリフに突っ込みたくなる〈ばけばけ第55回〉

「あなたにとってわたしとはどういう存在なのでしょう」

 リヨと別れ、トキがヘブン宅につくと、ウメ(野内まる)が朝ごはんをもってきた。ほら、やっぱり70円もらったらまずウメにいくらか払うべきだ。70円の夢は遠のいたけれど。

 ヘブンは昨夜、寝付けなくて徹夜をしたらしく、まだ寝ていた。よっぽど、過去の「あんなこと」をリヨに話すことはしんどいことだったのだろう。

 すると、部屋から大声が聞こえる。何事かと思うと、「寝タ デモ目アク カラダ動ク ナイ 動クナイ コワイ」と訴えるヘブン。

 それは「金縛りだ」とトキは見抜く。「ええなあ」ってこの反応がトキらしい。

 金縛りとは何か。トキはヘブンにジェスチャーゲームで説明することに。

 トキ「これ 縛られちょる先生 金縛り先生 うごけない」
 ヘブン「イエス、イエス」
 トキ「そしてわたし思います」

 トキがヘブン風の口調になっているところがポイントであろう。

 このあとウメがトキに請われて幽霊を演じる。動作がうまくヘブンはすぐに「ゴースト」と理解する。

「金縛り 幽霊の世界、入口 こわいこわいー つれていかれるー」とトキが解説。

「こわいこわいー」の言い方がおかしい。

 ヘブンが夢で見たのは女の人で、その人を「ワタシ母上」と言う。

「アイ・アム母上」ではなく、「マイ・マザー」の意味だとトキは理解する。だいぶ英語にも慣れてきているようだ。

「母上、モウイッペンアイタイ」とヘブンはまた布団に横たわる。

 トキが学校に行く時間だとやきもきしていると、錦織(吉沢亮)が迎えに来た。ヘブンは今朝のところは諦めて、学校へ。

「昨日はちょっと疲れた。でも学校は楽しい。がんばりましょう」と気を使うヘブンに、錦織のほうが昨日からずっと浮かない顔をしている。思い詰めたように尋ねる。

「あなたにとってわたしとはどういう存在なのでしょう」

 そんなこと聞く? 恋仲か。