通行する車にも、パフォーマンスを見ている観光客の方にも危険な状態が発生し、近隣の方から通報されてしまうなどのトラブルを避けるため、なるべくお客様をお店のそばに寄せ、道路に車が通るスペースを確保するのが僕らの仕事というわけです。
お客様はほとんど外国人の方々。日本語で「道を開けて!」と言っても一切通じないので英語で誘導をする必要があります。
店員さんの説明を聞くと「Car is coming. One more step.」と言えばだいたい通じるみたい。これぐらい簡単な英語なら誰でもすぐ覚えられそうですね。
まずは練習で店員さんと一緒に観光客の皆さんを誘導にトライ。車が来ない時は見ている皆さんに好きにしていただき、車が来た時だけお店側に寄せてスペースを作ればいいようです。
お客様には優しく声をかけてお店側に寄ってもらい、お客様たちと車の間に僕らが体を入れて両手を広げてせき止め、不意にお客様が飛び出したりすることを防ぎます。
「とにかく、通行する車にクラクションを鳴らされないようにしてください」と店員さんから言われました。何度か店員さんと一緒にやってみてOKが出たので、僕とスキマバイト同僚の2人で交通整理業務がスタートしました。
飲み物は好きに飲んでいいと言われたので持参した水を飲みつつ、車が来ないかを随時チェック。車の影が見えてきたのでスキマバイト同僚にアイコンタクトをし、観光客の皆さんにお店側に寄るよう促しました。
最初は「Car is coming. One more step.」と教えられた通りのフレーズを連呼していたのですが、同じことばっかり言っていたら飽きてきてしまいました。「Excuse me, guys. Car is coming, so get closer. Clear the way please.」など、適当にそれっぽいことを言って誘導していく僕。なんとなく伝わっているんで大丈夫そうですね。
観光客でにぎわう南禅寺 Photo:PIXTA







