米アップルでは幹部の退社が相次いでおり、ライバル各社の思惑通りなら、経営陣のみならず事業自体も転換期が続いている。同社は4日、法務責任者と環境政策責任者が来年退任すると発表。3日にはトップデザイナーのメタ・プラットフォームズへの移籍が明らかになった。1日には人工知能(AI)戦略の担当責任者の退任が伝えられた。最高執行責任者(COO)は7月に退任を発表し、最高財務責任者(CFO)は別の役職に異動した。ティム・クック最高経営責任者(CEO)自身は退任の兆候をみせていないが、これらの幹部離脱はアップルで進行中の世代交代を浮き彫りにしている。クック氏と新たな側近らは、AI時代とそれに伴う新たな競合デバイスの波に備えるという重大な試練に直面している。