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勉強が苦手で高校留年、卒業後は女性トラックドライバーとして活躍……。現在、英語講師として活躍する松田 歩氏には、英語学習を始める理由などどこにもなかった。そんな彼女の人生を変えたのは、古本屋で手に取った1冊の英語本だったという。学び直しへの一歩を踏み出すまでの軌跡を追う。※本稿は、English-21代表・松田 歩『知識ゼロからTOEIC990(R)ヤンキー式英語独習法』(サンマーク出版)の一部を抜粋・編集したものです。
「自分は勉強ができない」と
思い込んでしまったきっかけ
1980年代終わりから1990年代初頭のことです。私の人生を変えたのは1本のトレンディドラマでした。
『抱きしめたい!』
ワンレン、ボディコンのダブル浅野。高層マンションに住んで外車を乗り回し、バーで軽くお酒を嗜む。完璧な英語を操り、国際的に活躍するキャリアウーマン。
小学生のころに初めて見たこのドラマは本当に衝撃的でした。華やかな2人のドラマがあまりに好きなので、毎週次の回が待ちきれませんでした。その後の再放送やスペシャルはひとつたりとも見逃さなかったほどです。しかも私の髪型は今でもワンレン。でも当時の私の日常はテレビの中の世界とは、あまりにもかけ離れていました。
そう、私の現実は――。
小学生時代、親しい友だちが塾に通い始めました。私も親にお願いして塾に通い始め、通信教材もやらせてもらいました。
でも付録で遊ぶだけ。毎月送られてくる教材ではだんだん勉強しなくなりました。
一方の塾ではというと、ほめられることが私だけぜんぜんありませんでした。







