自分の中に「怒りの感情」が湧いたとしても、それはしょうがないことです。受け止めてあげましょう。

 でも、そこでちょっと立ち止まって、自分の気持ちを整理して「怒りの表現」を考えることも大切です。

 怒りの「感情」と「表現」は別にする。

 意識しておきたいことですね。

「なんとかなる」の6文字
こそが幸せへの近道

 同じことがあっても「もうダメだ」と思うか「なんとかなる」と思うかで「幸せ感」って変わってきますよね。

 たとえば「寝坊して会社に遅刻した!」としましょう。

「上司は遅刻にめちゃくちゃうるさいから、すごく叱られるだろうな。何を理由にしたらいいだろう。寝坊だとまずいから電車が遅れたことにしようか、でもそんなのネットで調べればバレるし……」

 といつまでもクヨクヨする人。

「まあいっか。なんとかなるよね」

 と切り替えられる人。

 幸せになりやすいのは、やっぱり後者です。「なんとかなる」の守備範囲は広いほうがいいです。

「なんとかなる」の守備範囲を広げると生まれてくるのが「余裕」です。

 さっきの例だと、クヨクヨしている人は午前中いっぱい「やっぱり叱られた。みんなの前で恥ずかしかった……」などと落ち込んでミスを繰り返すかもしれませんが、「なんとかなる」と切り替えた人は「遅刻のぶんを取り返そう」とサクサク仕事を進められるでしょう。心に余裕があるからです。

 じゃあどうしたら「なんとかなる」の守備範囲が広がるか。

 そのヒントとなるのが「把握可能感」とか「処理可能感」というものです。

 たとえば、合格ラインが70点の試験を受ける際に、不安だからといって必死になって勉強する人がいます。100点をとる勢いで試験前日までたくさんの時間を使って、ムダともいえるくらいの努力を続ける人です。

 それに対して、そこまで無理して勉強はせずに、余裕をもって試験に臨む人がいます。要領がいい人ですよね。

 この要領がいい人が「把握可能感」や「処理可能感」の強い人です。