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疲れているときや思い通りにならないとき、感情的に相手に当たってしまった経験はないだろうか。精神科医が、怒りを適切に処理するコツを解説する。※本稿は、精神科医の藤野智哉『「誰かのため」に生きすぎない 精神科医が教えるがんばりすぎない気持ちの整理術』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の一部を抜粋・編集したものです。
怒りは自分を守るために
必要な感情
怒るのって嫌ですよね。イラッとしてよけいなひと言を言って相手とギクシャクするのも嫌だし、かといって何も言えなくて、1人でムカムカするのも嫌なものです。
私も当直明けで疲れてたりすると、ささいなときにイライラしたりします。
自分としてはコントロールしたいのですが、ヘトヘトだったりお腹がすいていたりすると、なかなかコントロールできません。
ただ、「怒りの感情」が生じること自体は悪くないと思っています。
怒りって「心の痛覚」だといわれたりします。
たとえば、痛覚がない人が自分は平気だからといって殴られ続けたら、体が壊れてしまいますよね。
心も同じで、怒りという「心の痛覚」がなかったら、他人にひどいことをされても自分が傷ついていることに気づかずに、いつしか心が壊れてしまうかもしれません。
怒りは自分を守るために必要な感情なんです。
ただ、問題は出し方。
カッとなって同僚にきつい暴言を吐いてしまったり、カチンときて子どもに手をあげてしまったりしたら問題があるでしょう。
相手との関係や自分への信頼にもひびが入ってしまいます。
「怒りの感情」自体は必要な感情です。とはいえ、それを相手にダイレクトにぶつけてしまうから問題になってしまうのです。
そのまま相手にぶつける前に、ちょっと立ち止まってみてほしいのです。







