ドバイのラウンジが
想像を超えていた…
日本への帰路で利用した、エミレーツ航空のドバイ空港ラウンジ(ビジネスクラス用)は、成田のラウンジとは比較にならないほど圧倒的なスケールだった。正直あまりに広すぎて、最初はどこでどのように過ごせば良いのか迷ってしまうほどだった。大げさではなく本当に、ひとつの空港ターミナルに匹敵するレベルである。これが第3ターミナルA・B・Cの3つのコンコースにあるのだから仰天する。
ラウンジは単に豪華なだけでなく、多様な機能を集約している点が、想像を超えていた。無料Wi-Fiなどが整ったビジネスセンターはもちろん、健康志向の利用者のための「ヘルスハブ」では、フレッシュフルーツやスーパーフードを活かしたスムージーなどが用意されていた。
そして上質なフライトの始まりを演出する「モエ・エ・シャンドン・ラウンジ」が設けられ、ミシュランの星を持つシェフが考案したカナッペと共に、厳選された4種のシャンパンを堪能できるのである。
リラックスを追求したい人向けには、有料ながら「タイムレス・スパ」でマッサージやフェイシャルなどのトリートメントを受けることも可能。シャワーブースや仮眠に適したソファーベッドがある静かなエリアも完備されており、あらゆる滞在ニーズを充足させるゾーン分けがなされていた。
もう1点、想像を超えたのが利便性だ。ラウンジから、A380機のビジネスクラスがある2階席へ、階下へ降りることなく全てのゲートからスムーズに搭乗できる構造になっている。1階の喧騒とは無縁のシームレスな設計自体が、エミレーツ航空が顧客に最高のサービスを提供したいという徹底ぶりを象徴していると感じた。
成田の落ち着いた空間と、ドバイの圧倒的なスケールと機能性。どちらもエミレーツ航空のビジネスクラス体験を世界最高評価へ押し上げている。これ以上のレベルとなるファーストクラスのラウンジは、どのようなものか筆者には想像もつかない。
ドバイ国際空港第3ターミナルビルAコンコースにあるエミレーツ航空ラウンジ入口 Photo by Koji Kitajima
ラウンジは広大で内部にはオブジェもある Photo by Koji Kitajima
ラウンジ内の仮眠コーナーは半個室なのでプライベート感がある Photo by Koji Kitajima
シャワー室も完備 Photo by Koji Kitajima
ドバイ国際空港で搭乗橋が3本も付くA380。ラウンジからはスムーズに機内へ移動できる Photo by Koji Kitajima
1階の喧騒とは無縁の、シームレスに搭乗できる設計を体感した Photo by Koji Kitajima







