今年のノーベル平和賞に選ばれたベネズエラの野党指導者マリア・コリナ・マチャド氏は、9日にボートで出国し、カリブ海のオランダ領キュラソーに渡っていた。複数の米当局者が明らかにした。同氏の安全を守るために移動が公にならないよう、支援者らの協力のもとで実現した。マチャド氏は、ノルウェーの首都オスロで10日に開催された授賞式典でノーベル平和賞を直接受け取ることはできなかったものの、オスロに向かうと明らかにした。これに先立ち、ノーベル賞委員会が同氏の所在を把握していないと述べたため、同氏の身の安全を巡り懸念が生じていたが、これを払拭した。マチャド氏は過去1年の大半を、逮捕を避けるため潜伏生活を送ってきた。ノルウェーに渡航すれば、国外追放となる危険がある。