ちょっと嬉しい…1年もの定期預金が「金利1%」を超える3銀行の名前写真はイメージです Photo:PIXTA

冬のボーナスシーズンがやってきた。各銀行が打ち出す定期預金のキャンペーン金利では、1%もしくはそれに近い金利が目に付く。最新情報とともに、新しく口座を開く際のポイントもお届けする。(消費経済ジャーナリスト 松崎のり子)

ネット銀行「冬ボーナスキャンペーン」
金利1%を超える銀行は…

 日銀の利上げはもたついているようだが、それを尻目に銀行預金の金利は軽々と上がっている。冬のボーナスシーズンが到来し、常連のネット銀行では定期預金のキャンペーン金利がぞくぞく発表されているところだ。

 2024年から「次は1年物で年1%超え」と予想してきた筆者だが、2025年夏のボーナス時期は期待外れに終わった。しかし、冬は違う。いよいよ金利1%があたりまえの数字になってきたのだ。

「金利+ポイント」「金利+現金還元」という手法はこれまでも見られたが、筆者が定点観測している常連行のうち、純粋に金利だけで1年物定期で年1%を超えてきたのはマイナス金利解除以降で今シーズンが初めてとなった(新規口座開設者限定などの条件付きを除く)。

 早々に年1%を打ち出したのは、楽天銀行だ。これまではキャンペーン金利競争にはあまり力が入っていなかった印象がある。2024年の冬は他行が年0.8%を巡る攻防を繰り広げていたのを黙殺するように、0.35%にとどまっていた。

 経済圏での囲い込みに注力していたのだと思いきや、昨年のことはまるでなかったかのように、1%という鮮やかなスタートダッシュを切ったのだ。

 それを追い越したのが、auじぶん銀行だ。上乗せ金利を合わせて、なんと年1.05%とした。さらに、au・UQ
mobileユーザー向けには現金特典を付けてきた。あわせて実質で年1.25%になるそうだが、「誰でも年1.05%」の方を評価しよう。