『チームのメンバーに嫌われる「自分勝手な人」が口にする言葉・ワースト1』
それを教えてくれるのが、400以上のチームを見て「人と協力するのがうまい人の特徴」をまとめた書籍『チームプレーの天才 誰とでもうまく仕事を進められる人がやっていること』(沢渡あまね・下總良則著、ダイヤモンド社刊)だ。「チームの空気が変わった」「仕事仲間との関係性が良くなった」と話題の一冊から、その考え方について紹介する。(構成/ダイヤモンド社・石井一穂)
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チームで嫌われる「自分勝手な人」の言葉
チームで仕事をしていて、“自分勝手だな……”と思われてしまう人がいます。
特別わがままに見えなくても、じつは本人の“ある言葉”が原因で周囲の信頼を削っているケースが多いんです。
その代表例が、
「とりあえず、いつも通りの進め方でやってよ」
という一言。
本人としては善意のつもりでも、これは
「自分のやり方=正解」
「相手のやり方は考慮しない」
という態度として受け取られやすく、メンバーを一気に冷めさせます。
多様な人が関わるチームで、この姿勢は致命的です。
「自分の常識=チームの常識」ではない
つまり、嫌われる“自分勝手な人”とは、「自分の常識=チームの常識」だと思い込み、型を共有せずに走り出す人のこと。
『チームプレーの天才』という本では、この“自分勝手な進め方問題”についてこう警鐘を鳴らしています。
所属組織や背景が異なる人たちと組んで活動するとき、フレームワークなき活動は何かと危険です。リーダーの属人的なやり方や、メンバー各人のやり方でものごとが進むことになり、噛み合わない、わかり合えない、引き継げないなどのトラブルが発生します。
――『チームプレーの天才』(70ページ)より
これではメンバー同士の噛み合わせが悪くなり、最悪プロジェクトそのものが止まってしまいます。
優秀な人は「進め方」から決める
では、好かれる人は何をしているのか。
『チームプレーの天才』には、その答えが明確に書かれています。
チームプレーを始めるにあたって「型」を決めておきましょう。
――『チームプレーの天才』(70ページ)より
優秀な人ほど、いきなり走り出しません。
・どうコミュニケーションを取るのか
・どこまでを誰が決めるのか
・どのツールを使うのか
これらをまず“見える化”し、「チームが迷わず進める環境」を整えるのです。
その結果、メンバーはストレスなく動けるようになり、
「あなたがいると進めやすい」
「一緒に仕事したい」
と言われるようになるわけです。
最初に「型」をつくろう
自分勝手な人が口にするワースト1の言葉は、
「とりあえずいつも通りで」
これは他者の前提を無視した危険な姿勢です。
一方で、信頼される人は、“最初に型をつくる人”。
それだけでチームは驚くほどスムーズに動き出します。
あなたがもし「もっと信頼されたい」「チームで力を発揮したい」と思うなら、今日からまず、“型を決める人になる”ことから始めてみてください。
必ず、仕事の風向きが変わることでしょう。
(本稿は、『チームプレーの天才 誰とでもうまく仕事を進められる人がやっていること』の内容を引用したオリジナル記事です)







