2区といえば、どうしても権太坂や戸塚の壁をイメージして、選手が苦しそうにあえぐ表情を思い浮かべてしまう。
箱根2区とはどんなコースなのか。実際に走ってみた。
序盤にスピードを出しすぎると
権太坂で失速してしまう
1区の走者が飛び込んできて、2区の選手に襷渡しをする鶴見中継所は、歩道橋の下にある。ここには「明日へ走る」(垣内治雄作)という襷渡しの銅像がある。
この銅像は、鶴見区が1927(昭和2)年10月1日に区制実施によって誕生し、1997年10月1日に70周年を迎えたのを記念して設けられた。
スタートして、国道15号線を走り、3.5キロメートルの岸谷生麦の高速道路までは、やや下り基調になっている。
スタートしてその勢いのまま走るとかなりスピードが出るので、オーバーペースになってしまうことが多い。そのままいくと後半の権太坂からひたすら耐えることになるので、「2区は突っ込んだらダメ」と多くの経験者が語る。
2区を3回走った伊藤達彦(東京国際大学-Honda)は、自分のペースをつかむのが大事だという。
「序盤は追い風になると、どうしてもスピードが出てしまいますし、前が見えていると追いつこうとするんですけど、そこでスピードを出しすぎると後半めちゃくちゃ失速するんです。余裕をもって前半入り、後半もそれを維持できるかが重要なポイントになります」
7.3キロ地点の神奈川2丁目交差点、幸ケ谷歩道橋の下は、第78回大会で法政大学の徳本一善が途中棄権した場所である。
5.4キロメートル過ぎに右足の腓腹筋断裂を発症し、足を引きずって走った。何度も成田道彦監督の制止を振り切ってきたが、ここで徳本は止められた。箱根の厳しさを象徴するものとして、今もたびたび映像が流される。
8.4キロ地点の横浜駅からそごう横浜店を左に見ながら走る。
ここは、全区間でも指折りの人気観戦エリアで、観客が幾重にもなる。選手は、耳をつんざくほどの声のシャワーを浴びることになる。
高島町の交差点を右に折れ、戸部7丁目の交差点を超え、ここから国道1号線に入っていく。







