「ちょっと待ってこれ」
「トキ師匠 休む?」と聞いたヘブンはあっさりOKする。
だが、ちみな→ちなみになぜ休む? と確認。知り合いと聞いた途端、「保留」と言い出す。
トキもヘブンもどっちも情緒が不安定。まったくもどかしいったらない。
帰宅すると、ヘブンにも郵便が届いていた。
手紙をポケットにつっこむと、そそくさと散歩に出かけてしまう。
戻ってきたら、急に休みをとっていいと言い出した。
謎めいた言動のヘブンを怪しんだトキは、錦織を訪ね、手紙の送り手の名前があの写真立ての人物イライザ(シャーロット・ケイト・フォックス)であることを突き止めた。
なんでそんなことを確かめようとするのかと不思議な顔をする錦織にトキは言う。
「この方からお手紙をいただきまして、私が先生にお休みをいただくお願いをしていたんですがこの手紙を読んでから急に保留だったお休みがOKになりまして」
プライベートを詮索(せんさく)したうえ、なんでもかんでも他人に話してしまう。人間誰しもこういうところがあることは否めないが、なんだかなあ。
でもトキ当人に自覚があるのかないのか不明ではあるが、それだけヘブンに思いが募りはじめているのだろう。
だがそんなときに銀二郎である。タイミングが悪すぎる。
銀二郎はトキが休みをもらう前日、松江に来た。すっかりあか抜けた風貌で。
ちょうど、イライザも日本に向かっているところだ。
「ちょっと待ってこれ」と蛇と蛙が大騒ぎ。何も起こらない朝ドラ、とうたっているが、一悶着(ひともんちゃく)起きそうだ。









