はっきり言おう。いつか自由に、幸せになれる未来なんて、どこにもない!嫌な仕事を我慢していても、嫌な時間が延々と長引くだけ。若さは無為に消耗されるのみだ。うまくお金を貯められたとしても、歳を取り過ぎていたり、身体のどこかを壊している可能性もある。

 人はつまらない仕事をするために生まれてきたのではない。辛くて心身を蝕む労働に耐えるために生まれてきたのでもない。幸せとは、好きで好きでたまらない、やりたい仕事をいつまでもやり続ける!と宣言できる生き方だ。

 そんなものは、今日からでも始められるはずだ。FIREなんか目指さないで、一生かけてしがみつきたい、惚れこんだビジネスに人生の時間を、全投資してほしい。お金に困らない悠々自適な暮らしなんて、頭がボケていくだけだ。

どうすれば黎明期のテスラや
エヌビディアを買えたのか?

 投資は初心者だけど、オール・カントリーなどインデックス・ファンドではなく、やはり個別株を自分で選んで、考えながら投資したいという人もいると思う。そういう人が最初に面食らうのは、国内の上場企業の多さだろう。

 ポートフォリオを組もうにも日本には上場企業数が、およそ4000社もあるのだ。手元にいくらかの余剰資金を準備できて、さあ投資を始めよう!となっても、「……投資先の目星がつかない」と、途方に暮れてしまうのではないだろうか。

 正直、素人が独力で投資のポートフォリオを組むのは、至難の業だ。根拠のない勘や、うさんくさいSNSの情報に惑わされがちで、「占い師が勧めた」みたいな怪しいアドバイスに乗って、大失敗する例もありえる。

 とにかく基本は、正確な情報収集に尽きる。市場経済とは何者にも支配されていない、秒単位で変動する気候現象のようなものだ。株価の動きは、勘や経験値で適切に理解することはできない。正確な動態をつかむためには、正確な情報を集め続ける集中力が不可欠だ。

 成長確度が比較的高い分野は、いまはテクノロジーだ。テクノロジー企業への投資は、いろいろな意味で「堅い」と言ってもいい。