まずは、通信系大手に勤める20代女性からのクレームだ。

「以前、数名で居酒屋に入った時、焼酎をボトルで頼んだのですが、酒瓶と水割りのセットを何も言わずに私の前に置かれたのにはドン引きしました。私は焼酎を飲まないので割り方の加減がよくわからず、『なにこれ、ちょっと濃いよ』と文句を言われた時には本当に腹が立ちました」

 たしかに、居酒屋でいかにもありそうな一幕である。彼女は「せめて『これ、お願いできるかな』とひと言あればまだしも、お酒をつくるのは若手の役目という考え方がまず古い」と、憤懣やる方ない様子。自分で飲む酒は自分でつくるべきと、心得えておくべきだろう。

 また、同じ女性から次のようなクレームも聞かれた。

みんなの飲み物を勝手に注文するな!
しかも焼肉に白ワイン…

「チームのメンバーで焼肉を食べに行った時、一番上の上司が誰にも相談をせずに『とりあえずワインでいいよな』と、勝手に白ワインを1本オーダーしたのには唖然としました。私は肉に合わせるなら赤ワインが飲みたかったですし、メンバーの中にはワインが飲めない人もいたのですが……」

 良かれと思って率先してオーダーしたのか、それともよほど白ワインが飲みたかったのか。いずれにせよ、リーダーシップを発揮したいのであれば、それぞれの好みに耳を傾ける民主性がほしいところだ。

 酒の席では、お金に関するクレームもよく聞こえてくる。次のコメントは、大手商社に勤務する20代男性からのもの。

「仕事の打ち上げで、部のメンバー8人で飲みに行ったのですが、当然経費で落ちるわけではなく、会計は割り勘。それ自体は別にいいのですが、入社したばかりの若手もいる中で、一番給料をもらっているはずの部長が、きっかり8等分して支払いを求めたのにはびっくりでした」

 同様のケースは意外と多く、均等割でこそなくても、「『おれの負担、多くない?』といつまでもブツブツ言われて後味が悪かった」(20代女性)とか、「『女性陣は1000円ずつでいいよ』とドヤられましたが、だったらウザいので普通に割り勘でいい」(別の20代女性)など、様々な角度からの不満があった。

 若手は会計の際に垣間見える“器”の大きさをしっかり見ているのだ。

 さらに、なかにはこんな度を越した蛮行も聞こえてきた。