寒い=気温が低いというだけで、心臓にとっては大きな負担になるのです。
ただでさえ心臓トラブルのリスクがアップする寒い季節に、より気をつけなければならないのが早朝のウォーキングです。
朝、起床して、あまり時間をおかずに暖かい室内から寒い屋外に出ることで血圧は急上昇します。
早朝や起床直後に
心臓発作が起こりやすい理由
そのうえ、朝は、休息やリラックスしているときに優位になる副交感神経から、活動時や緊張状態で優位になる交感神経へスイッチが切り替わるタイミングなので、この時間帯にウォーキングして体を動かすと、急に交感神経が活性化することになります。
すると、アドレナリンやノルアドレナリンなどの神経伝達物質(カテコールアミン)が過剰に放出され、血管が収縮して血圧がさらに上昇したり、心拍数が増加します。その分、心臓の負担は増大し、心筋梗塞などの心臓血管疾患を起こして突然死を招くリスクが高まるのです。
心臓発作は、早朝や起床直後に起こりやすいというデータもあります。
さらに、冬の朝は脱水を起こしやすい環境です。湿度が低く乾燥しているうえ、睡眠中はおよそ500ミリリットルの汗をかいているため、寝起きは体内の水分量が減っています。
こうした体内の脱水は心臓にとって大きなリスク因子です。脱水状態になると、血液の量が減って、粘度も上がります。1回に送り出す量が減り、流れにくい血液を体全体に送らなければならない心臓は、心拍数を増やして対応しようとするため負担が増大します。
血液がドロドロの状態で固まりやすくなっているため、血栓による心筋梗塞や脳梗塞の発症リスクもアップします。
とりわけ、心臓にトラブルを抱えていたり、心機能が落ちている人は、脱水から心不全を起こすケースがあります。その場合、腎不全を招いて多臓器不全に陥り、最悪、命を落とす危険もあります。
冬の朝、脱水状態のままウォーキングで体を動かすと、心臓トラブルのリスクはさらに跳ね上がるのです。
もっとも、不安になりすぎて家に閉じこもり体を動かさなくなってしまうと、こちらも心臓にとってはマイナスです。







