冬の有酸素運動は
気温が上昇する日中に

 体を動かすと、心臓はより多くの血液を体中に送り出そうとして、普段より活発に働きます。心臓も筋肉でできていますから、適度な負荷がかかることによってある程度は鍛えられます。

 逆に運動せずに心臓をサボらせている人は、加齢などで筋力が衰えてくると心筋も薄っぺらくなり、ポンプ機能やペースメーカー機能が衰えてしまいます。心臓の健康には「適度な運動」が欠かせないのです。

 ちなみに、日本動脈硬化学会がまとめている「動脈硬化性疾患予防ガイドライン」では、ウォーキングなどの有酸素運動を、「ややきつい」くらいの強度で、「1日30分以上を週3回以上、あるいは週150分以上」を目標に実施することが推奨されています。

 ウォーキングを日課にしている人は、冬の間は早朝を避けて、気温が上昇する日中に時間をずらして行うといいでしょう。心臓にトラブルを抱えている人、心機能が落ちている人だけでなく、薬を飲んで血圧をコントロールしている人はなおさらです。

 ただ、どうしても朝しかウォーキングの時間がとれないという人は、しっかり対策してください。

 まず、気温が低くて寒さが厳しい日や悪天候の日は、お休みすることをおすすめします。そのうえで、朝起きたらすぐにコップ2~3杯程度の水を飲み、ウォーキング中にも水分補給できるように準備しておきましょう。

 また、屋外に出る前に家の中で体を軽く動かしてウォーミングアップすることも大切です。

 こうした準備を重ねたうえで、さらに、毎日、起床時と就寝前に自分で血圧や脈拍を測定して体調を確認しておきましょう。

 仮に、朝目覚めたあとの数値が平常とは違っていた場合は、ウォーキングを控えましょう。もちろん、体調がすぐれない日は避け、ウォーキング中に不調を感じたらすぐに中止してください。

 冬の寒い朝は、心臓にとって危険だということを常に意識しておきましょう。

ウォーキングで心臓の筋肉を
鍛えて健康寿命を延ばす

「歩くこと」は心臓病をはじめとした、さまざまな病気のリスクを低下させ、健康寿命を延ばす――。