土日の2時間以上の寝だめが
木曜日まで続く不調を招く
アメリカ・ブラウン大学の研究チームの研究を含む複数の実験で、土日2日間の寝だめで体内時計が30~45分も後ろにずれることが確認されています。
日本の睡眠研究の第一人者である秋田大学の三島和夫教授は、「休日に長く寝だめすると、体内時計がずれて月曜日から不調になる。その不調は体内時計が戻る木曜日ごろまで続く」と警告しています。
このように、体内時計と社会的な時間(会社・学校などのスケジュール)がずれることで起こる不調や状態のことを「社会的ジェットラグ」と言います。
これは、日本にいるのに、ヨーロッパやドバイに旅行して時差ぼけになったのと同じ状態になるということです。
成人した日本人を対象にした国立精神・神経医療研究センターの調査では、平日6時間以上睡眠をとっている人に限り、休日に1時間程度寝だめをする習慣がある人は、寿命短縮のリスクが低くなるとしています。
一方で、休日に2時間以上の寝だめの習慣がある人は、寿命短縮のリスクは低くならないことが判明しています。
つまり、2時間以上寝だめすると体内時計が乱れ、生活リズムが崩れて、倦怠感や眠気が出やすくなり、健康リスクも高まることを示唆しています。
このような理由から、私は1日2時間以上の寝だめはおすすめしていません。
できれば、休日の寝だめは1時間以内に抑えて、その分平日の夜30分でも長く寝ることをおすすめしたいです。そのほうが「社会的ジェットラグ」が起こりにくく、より早く「睡眠負債」を返済できるでしょう。
たくさん寝ようと
意気込むのはかえって危険
質のいい睡眠を求めるとき、「今日は最低8時間眠らなければいけない」と、睡眠時間に縛られがちです。
しかし、この「○時間眠らなければいけない」という思い込みやプレッシャーが、不安を生み出して心地よい睡眠の妨げになってしまうことがあります。
特に不眠に苦しんでいる人にとって、就寝前の「○時間眠らなければ」という意気込みはプレッシャーになります。







