「うちの子、語彙が少ないのでは?」「自分の意見をちゃんと言えない」‥‥‥。スマホやSNSの普及により、子どもの「言葉にする力」の衰えを危惧する声が増えています。そんな中、『「うまく言葉にできない」がなくなる 言語化大全』(ダイヤモンド社)等のべストセラーで知られる文章の専門家・山口拓朗氏が、待望のこども版『12歳までに身につけたい「ことば」にする力 こども言語化大全』(ダイヤモンド社)を上梓しました。同書は、マンガと「言葉を使ったゲーム」を通じて、子ども(小学校低学年~高学年)が楽しく言語化能力を身につけられる画期的な一冊です。本連載では、本書をベースに親御さん向けの記事として抜粋・編集した記事や、著者による書き下ろし記事で、「子どもの言語化力」を高める秘密を紐解いていきます。
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何気ない指摘に要注意!
「うちの子、何を考えているのかわからない……」。
そんな悩みの原因は、子どもが言葉にする機会を十分に持てていないからかもしれません。感じたことや考えたことを話したり書いたりする力、つまり言語化力は、これからの時代を生きる子どもたちにとって必須のスキルです。
では、どうすれば子どもの言語化力を育てられるのでしょう?
たとえば、子どもと一緒に餃子を作った体験を振り返って、親はこんなふうに質問してみます。
・餃子づくり、どうだった?
・皮で包むの、どのへんが難しかった?
・途中からうまくなったのはどうして?
・自分で作った餃子、どんな味だった?
・また作るとしたら、どんな具を入れたい?
・餃子を食べた人から、どんな言葉をもらって嬉しかった?
・次は、何を作ってみたい?
子どもが目を輝かせて語ったときは深掘りのチャンス
親が興味を持って質問すれば、子どもは自然と話し出します。とくに、子どもが目を輝かせて語ったときは、深掘りするチャンスです。
たとえば、「次はデザートを作ってみたい!」と目を輝かせたなら、「どんなデザート?」「どうしてそれを?」と、さらに聞いてみましょう。すると、「お店で食べたチーズケーキがおいしかったから」のように、その子なりの動機や思いが見えてきます。
質問するときは、2つのルールを守りましょう。ひとつ目は、親が誘導しないこと。「悔しかったんでしょ?」のように決めつけてしまうと、子どもはその言葉に引っ張られます。ふたつ目は、「否定しない」こと。「つまらなかった」と言ったとき、「そんな言い方をしないの!」と返してはいけません。どんな感想であっても、その子にとっては大切な「実感」です。評価せず、「つまらなかったんだね」と受け止めましょう。
子どもの言語化力を育てるには、「聞いてくれる人」の存在が欠かせません。そして、その役割を担うのは「親」です。言葉の力は、安心できる対話の中で静かに育っていきます。親子インタビューは、その環境をつくるための最もシンプルで効果的な方法と言えるでしょう。
*本記事は、『12歳までに身につけたい「ことば」にする力 こども言語化大全』(ダイヤモンド社刊)の著者山口拓朗氏による書き下ろしです。






