一方で、70代80代、なかには90代でも、現役として働いている人を多く見るようになりました。
できるだけ長く、「社会の構成員」として働き、支えてもらう側ではなく、自分が社会やまわりの人を支える側に回ったほうが、はるかに気分がいい。心と体の健康も保たれるというものです。
まだ体が元気なうちに
新しい挑戦を始めよう
昨今は、観光地の宿泊施設などに住み込みで働く中高年が激増しているとか。
これは「リゾートバイト」とも呼ばれ、かつて担い手は若者でした。
しかし、社会経験が豊富なシニア層は、常識があってコミュニケーション能力が高くて職場の人間関係も円滑になり、安心して仕事を任せられる……と、需要がある。
働く側も「これまで仕事や子育てに追われてきたが、行ったことのない場所で暮らし、やったことがないことをやってみたい」と、肩の荷を下ろして、身軽になって働けるわけです。
仕事の場だけでなく、習い事やスポーツジム、趣味のサークル、地域のコミュニティ、ボランティアなどで、60代というのはなにかと頼りにされる存在。私が台湾に留学していたころ、60代の同級生がいて、若い学生たちのお母さん的存在として、相談にのったり、家庭料理を振る舞ったりしていたものでした。
20代から50代までは、会社では主戦力として働き、家庭をもった人はさらに家族のことで忙しいものです。経済的にも、時間的にもそれほど余裕はなくて、なかなか自由に動けない。自分の楽しみどころではなかったでしょう。
「雇用延長で60代のうちはめいっぱい働いて、70代80代で好きなことをしよう」と言う人もいますが、70代になると、体力がついていかないことが多い。趣味や学びを始めるのも、70代から始めるのと、60代から始めるのとでは、意欲や物覚えがいくらか違い、夢や目標も違ってくるはずです。
時間とお金に余裕ができる
60代は「大人のゴールデンエイジ」
つまり、いまの60代というのは、さまざまなものから卒業して、やっと自由にやりたいことを実現できる年代。
気力、体力があって、これまでに身につけてきた生きるスキルも備わっている。お金と時間を自分のために使って、遊ぶように人生を謳歌できる「大人のゴールデンエイジ」なのです。
いま楽しまないで、いつ楽しむのでしょう。







