キューバでは食料が不足し、感染症が拡大している。また国民は蒸し暑い夜に扇風機をつける電気もないまま屋外で寝るといった状況に追いやられている。同国史上最も長期化している経済危機の中、人口の4分の1が国外に逃れた。この状況は今後さらに悪化するとみられる。米政府は、キューバの主要支援国であるベネズエラへの圧力を強めている。ニコラス・マドゥロ大統領が率いるベネズエラの独裁政権は、安価な石油供給を通じて、共産主義国家のキューバを支えてきた。だがベネズエラの石油輸出は現在、制裁対象のタンカーに対する部分的封鎖の実施で危機にひんしている。こうしたタンカーはベネズエラ産原油の約70%を運んでいることで知られる。
キューバ「存亡の危機」 米のベネズエラ石油封鎖で
以前から食料不足、停電、人口流出に苦しんでいたキューバは、ベネズエラ産の安価な石油供給も失いつつある
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