会話を弾ませる手順は
聞く→シェアする→相手に委ねる

 先ほど「説教っぽい人」のことを書きましたが、「説教っぽくならず、押しつけずに自分のことを話すコツ」もあります。

 上からではなくフラットに寄り添って……、

ステップ1 まずは聞く(共感する)「それは大変だったね」「驚いたでしょう?」

ステップ2 自分の経験をシェア(教えるのではなく経験談)「私の場合は……」

ステップ3 相手に考えてもらう(答えは相手に委ねる)「あなたはどうしたい?」

ステップ4 前向きに締める(相手に安心感を与える)「あなたなら大丈夫」

「聞く→シェアする→相手に委ねる」の順番にすると、相手は「もっと話したい!」となるはず。どんな話も「あなたから聞かせて」という余裕のスタンスで面白がって聞くと、「○○さんと話すと元気になってくる」と喜ばれることは間違いありません。

笑顔で挨拶する習慣が
いざというとき自分を助ける

 60歳からを遊ぶように楽しい日々に変えていくためには、それに合った考え方や行動の習慣をもつことが大切です。日常のリズムのなかで繰り返す習慣は、いわば「自動化された行動プログラム」のようなもの。意思の力に頼らず、自然に積み重ねることで、大きな力を発揮します。

 最初の習慣は、「自分から笑顔で挨拶する」というものです。

「そんなこと、やっていますよ」と思われるかもしれませんが、意外にできていない60代が多いのです。

 知っている人には笑顔で挨拶しても、ご近所やマンション内で顔見知り程度の人に会ったときは、目も合わせずにペコッとするだけか、知らんふりして通り過ぎる人もいます。なかには挨拶してくるのを待っている人もいます。

 どんな相手にも「おはようございます!」「おつかれさま」「はじめまして」など、意識して“笑顔で”“自分から”挨拶すると、単純に場が和みます。とくに、自分から挨拶してくれる年上の人は感じがよく、心の余裕を感じさせるはず。

 散歩などでよくすれ違う人に挨拶すると、そこから「庭のお花がきれいですね」「急に涼しくなりましたね」などと会話が始まることも多いもの。

 無言のままだと見知らぬ人として緊張感がありますが、少し言葉を交わすだけで安心感が生まれ、ふとしたことで仲良くなったり、いざというときに助け合ったりできるのです。