4.「あなたのお正月風景」を
ちょい足し

 年内に出すべき年賀状と違い、年が明けた後に送信できる年賀メールでは、あなたの人間味が伝わるような、お正月の風景について触れるのも「感じがいいな」と思われるポイントです。

 たとえば「今朝はお雑煮を食べすぎて、少し体が重いスタートとなりました」といったもの。相手は肩の力が抜けて、「実は私も、お正月は食べすぎてしまいました」など、自然な言葉で返信しやすくなるきっかけに。その後のコミュニケーションをより円滑にしてくれるはずです。

 お互いの共通の話題があるなら、ぜひ取り入れてみましょう。

「お正月は朝から箱根駅伝。テレビにかじり付いています」「テレビで毎日お笑い三昧(ざんまい)です」などテレビの話題や、お互い家族に受験生がいるなら「今年は次男が受験。私もお酒は控えめです」など、プライベートな一面をのぞかせるのもあり。相手との心の距離が一気に縮まります。

 ほかにも「久しぶりに実家で愛犬と遊び、すっかり癒やされました」など、ビジネスシーンとは違ったあなたの一面を見せることで、読み手に安心感を与えるのもアリ。こうした日常の何気ない風景が伝わる言葉で、相手に良い印象を与えましょう。

「あなたはどうですか?」などの
質問系はNG

 感じのいい人がちょい足ししている年始の挨拶(あいさつ)を紹介しました。

 一つだけ気をつけたいことがあります。年始の挨拶(あいさつ)メールでは、「あなたはどうですか?」などの質問系はやめておきましょう。相手が「返信しないといけないのかな」という変なプレッシャーに駆られてしまい、ややトゥーマッチな印象です。

 新年の挨拶(あいさつ)メールであれば、相手に質問せず、基本的に返信は期待しないこと。これが大人のマナーといえます。

 年賀状を送る人が少なくなった今、年賀メールは、相手への今年一番最初の贈り物です。ほんの少しの言葉を足すことで、味気ない定型文から、あたたかいメッセージに生まれ変わります。

 相手が今どんな風に過ごしているかを想像しながら、あなたらしい一言を選んでみてください。それだけで、新しい一年のコミュニケーションが驚くほどスムーズになるはずです。

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形式的な「寒いですね」という挨拶に終わらせず、ちょい足しすると「相手との距離をグッと縮める一言」とは?