
「そして、やっぱりお給金いただけませんでした」
勘右衛門「好いちょるのか」
トキ「好いちょる」
勘右衛門「好きあっちょるのか」
トキ「はい」
勘右衛門はうなだれ、司之介が「相手は異人じゃぞ」とトキに再度考え直すように迫る。
が、勘右衛門は一言「ええ!」。
「え」
「ええ」
なぜか勘右衛門はあっさり「構わん」とゆるすのだ。拍子抜け。
意外過ぎてたまげてしまう司之介に「好いちょるなら仕方ないじゃろ」「わしらはイノシシ、猪突(ちょとつ)猛進じゃ」と寛大だ。最も異人を憎んでいたはずの勘右衛門が、いったいどうしたことか。
それには理由があった。
勘右衛門が家の外に出ると、いつもの共同炊事場にタツ(朝加真由美)が待っていた。
勘右衛門が呼び出していたのだ。そして、いきなり切り出す。
「あまり朝する話だないですが、わしと一緒になってごしなさい」
タツは驚くこともなく「待っちょりましたけん」とあっさり受け入れた。
勘右衛門は自分が高齢者の恋という、常識から外れたことをやっているから、もう外国人を受け入れないなどと言えないのだ。「恋は革命」。既成の価値観を覆してしまうものなのだ。
しかもちょうど今日、タツに求婚し、家族にも話そうと思っていて、そんなおりにトキのことだけ反対するわけにはいかなかったのだろう。
ぼうぜんとする司之介とフミ。感動のトキ。
ここではトキと勘右衛門だけが喜びを共有しているが、司之介は「気持ちがおいつかん」と令和の言葉のようなものを発している。
これで家族の許可はとりつけた。報告に戻るトキ。
ヘブンは大喜び。「パーティーしましょう」とトキを抱き上げてくるくる回る。トキはこんなふうな外国的な行為はじめてであろう。このドラマには時代も国の違いもすべてが混ざっている。
だがこれでめでたしめでたしではない。やっぱり気になる20円。
トキは錦織(吉沢亮)に「家族はまだ誰も気づいちょりません」と報告。そう、わざわざ給金がなくなることをトキから言うことはない。気がつけば気がついたで仕方ないが、3人ともその問題に気づいた者はいなかった。
「そして、やっぱりお給金いただけませんでした」とトキは肩を落とす。
給金は前払いだったから、しっかりこれからの分は払われなかったようだ。ヘブン、経済感覚、しっかりしているなあ。
そこに三之丞(板垣李光人)が現れる。一波乱ありそう。







