複雑な脳処理を伴う
漢字・仮名まじりの日本語の読書
『読書する脳』(毛内拡著、SB新書、税込1045円)
本書には他にも、日本語の文章を読むときに、脳が実に複雑な処理をしていることが解説されている。
漢字を読む時には、視覚野(目で見た情報を処理する場所)や側頭葉(意味を理解するのに関わる場所)が広い範囲で活性化する。一方でひらがなやカタカナ、アルファベットを読む際には、文字情報を「音」に変換する脳の領域が働く。
つまり、漢字とかなが混ざる日本語の文章を読むと、脳のきわめて広い範囲が活性化し、目まぐるしく回路を切り替えているとのことだ。
2026年の読書は、さまざまな文体やジャンルの本の「雑読」をおすすめする。そんな読書が能力を高め、新たな未来を拓くきっかけになることを期待したい。
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