うまく溶け込める人に
共通する3つの行動
一方で、新しい環境にスムーズに適応し、成果を出していく人は、これらのNGワードとは正反対の「開かれた姿勢」を具体的な行動で示しています。
1.まず「学ばせてもらう」姿勢から入る
たとえ、教わったやり方が自分の目から見て非効率だと感じても、まずは一旦その通りにやってみます。それがその組織を理解する第一歩だからです。
そして、教えを請うときには、敬意が伝わる言葉を選びます。
「これまでのやり方を、見せていただけませんか」
「この会社では、どう進めるのが一般的ですか」
「ここの商慣習をまだ知らないので、教えてください」
こうした謙虚な姿勢の人には、周囲も心から「教えてあげたい」と思うものです。
2.まず貢献し、その後に改善提案する
現状のやり方がよくないと思ったとしても、新しいやり方を持ち込むのは、まずその組織に多少なりとも貢献し、成果を出してからです。そして、周囲との信頼関係性ができてから、「前職では」という比較の言葉は一切使わずに、「こういう方法を試してみたらどうでしょう」と提案するのです。この順番が大切です。
3.身近な人から信頼関係を広げる
歓迎会などがあっても、いきなり全員と仲良くしようと焦る必要はありません。中途入社でうまくいく人は、まず「一人目の味方」を作ることに集中します。それは直属の上司や先輩です。入社後の1カ月は、その身近なキーパーソンを捕まえて、何度もコミュニケーションを取り、よりよい関係を築くことに傾注する。そこで「この人は悪い人じゃない」という基本的信頼を得てから、徐々に影響力の輪を広げていくのです。
信頼を形成しながら、NGワードを口にしないよう気をつけながら、新しい会社のやり方を「一旦すべて飲み込む」という開かれた姿勢。それが、中途ジレンマを解消し、長期的に活躍するための一番の近道です。








