瑠花さんから「家の売却を勝手に進めないで」とメッセージを受け取った一睦さんは、菜穂実さんにすぐさま確認しました。すると菜穂実さんの勝手な手配であったことがわかりましたが、「すべてがバレた」と思い込んだ2人は姿を消したのでした。
菜穂実さんと連絡が取れなくなった下川氏は警察に相談し、2人は600キロ以上離れた場所で、地元警察官の職務質問により発見されたそうです。
自分勝手な思いと行動が家族を振り回し、ここまでの混乱を引き起こしたのです。
夫たちから知らされた残酷な現実
それでも笑えるように
その数日後、久村家・下川氏・菜穂実さんとその夫が話し合いの場を持ちました。そこで、一睦さんと菜穂実さんは不倫関係にあったことを認め、すべての経緯を話しました。
その中で、瑠花さんはさらに残酷な現実を知らされます。一睦さんと菜穂実さんは、互いの子どもを引き合わせており、菜穂実さんの子どもが、一睦さんを名前で呼んでいたことを聞いた時、瑠花さんは子どもたちを、自分勝手に巻き込む行動にしばらく言葉を失ったそうです。
妻としての怒りと、母親として子どもにトラウマになるかもしれないことから守れなかった悔しさを感じたのです。
そこからは弁護士を通しての話し合いが始まりました。二つの家族にまたがる問題であり、瑠花さんは2人の幼い子どもとの生活設計をゆっくり考えるため、実家に戻り時間をかけて答えを出すことに決めました。
瑠花さんは「一睦さんと住んだ家には戻りたくないんです。家の売却や財産分与や慰謝料や養育費、子どもの保育園や自身の仕事探しなど、やらないといけないことがたくさんあります。でもやるべきことがはっきりしたからだと思いますが、安心したのか夜に泣かなくなり、眠れるようになりました」と力のある笑顔で話してくれました。
真実を知ることは確かに苦しいことですが、知らないまま自分を失うより、知ったうえで人生を選び直すほうがよいと私は思います。
瑠花さんは、今、新しい人生を歩み始めました。
あの夜の涙も決して無駄ではありません。
もし今、あなたが「誰にも相談できない」「確信はないけど、苦しい」という不安があるなら、それは十分な相談理由です。
私たち片岡探偵事務所は、あなたの不安に必ず寄り添います。いつでもご相談ください。
「不安で涙を流す夜を、安心して眠れる夜に変える探偵」。点と点が線になる探偵トークでした。
※本稿は実際の事例に基づいて構成していますが、プライバシー保護のため個人名は全て仮名とし、一部を脚色しています。







