年末年始に友人や親類と顔を合わせると皆一様に活躍している……。そんな時、「自分には才能が足りないのでは」と不安になる人もいるだろう。目立つ人、器用な人、要領のいい人を前にして、努力が報われない気がしてしまうこともある。本稿では“人生の指針”を示してくれる新刊『人生は期待ゼロがうまくいく』(著:キム・ダスル、訳:岡崎暢子)から「人生を切り拓くための武器」について、エッセイを抜粋・再編集して取り上げる。(企画:ダイヤモンド社書籍編集局)

【自分の武器】三流は「ビジュアル」、二流は「才能」、では一流は?Photo: Adobe Stock

“誠実さ”を武器にする

 人生を切り拓くのは、誰からも称賛される華やかな才能だけとは限らない。日々を大切にする一途な姿勢と誠実さこそ重要だ。信頼とチャンスを獲得するのは、こんな人たちだ。

1.自分のやることを淡々とこなす
 自分の役割に責任を持ち、黙々とベストを尽くす人は、たとえすぐに成果が出なくても必ず報われる。

2.小さな幸せでも感じようと意識している
「自分は幸せに縁がない」と決めつけない。どんなにささやかなことでも、幸せを探そうとする姿勢が、やがて大きな幸せを引き寄せる。

3.つらかった出来事にとらわれすぎない
 つらい出来事や悲しい記憶にとらわれても、これからの未来は過去とは別のまっさらなものだと気付き、気持ちを切り替えることができる。

4.人に迷惑をかけすぎない
 人に迷惑をかけないように心がけている人は、大きな敵を作らない。実直な人柄が伝わるため、付き合うほどに味方が増えていく。

 これらに合てはまる人たちは総じて責任感が強く周囲からの信頼も厚い。信頼できない人だらけの世の中で、「信頼できる」というだけで本人の強みになる。

 おのずとチャンスや人脈に恵まれる。結局、人間の本質に忠実な生き方こそが、道を拓いてくれるのだ。

(本記事は『人生は期待ゼロがうまくいく』から一部を抜粋・再編集したものです。)