重要なポイントは、「メンタルの階層構造」です。心の強さは、土台から順に「自己肯定感(自分には価値がある)」「ビリーフ(信念・価値観)※自分はこういう人間だというセルフイメージも含む」「自己効力感(自分ならできる)」という積み重ねで形成されます。
多くの親は、「厳しくすると自己肯定感が下がるのでは?」と心配されます。しかし、それは「無条件の受容」と「社会性を身につけるための厳しさ」のバランスが崩れている場合に起こります。
自己肯定感を持たせる無条件の受容、つまり「あなたの、ありのままを認めているよ」が子どもに伝わっていれば心配ありません。その上で、「限界を超える経験」をさせることによって自己効力感が高まり、本物の自己肯定感がつくられるのです。
自己効力感の形成において、最も強力な要因は「達成体験(Mastery Experiences)」であるとスタンフォード大学のアルバート・バンデューラ博士はいいます。困難を努力して克服した経験こそが、「自分は逆境に負けない人間だ」という強固なセルフイメージをつくるのです。
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また、子どもが楽な方へ逃げようとした時には、感情的に怒鳴り散らすようなことはせず、その手を引いて妥協させない「毅然とした態度」を取りましょう。
私がアスリートに行うメンタルトレーニングではまず、彼・彼女らが「何のためにこの競技に取り組むのか」「そのために何を達成するのか」という目的とゴールを明確にします。そして、ゴール達成に必要な「高度な自己管理」と「高負荷トレーニングの苦しさ」などを「未来への投資」と捉え直させるのです。
これを家庭で再現するには、まずお子さんと「あなたはどうなりたいの?」という目的(ビジョン)を共有することから始めてください。「サッカー選手になりたい」「志望校に受かりたい」など、子ども自身から出た言葉を紙に書いて、子どもに、家族が見える場所に貼らせます。







