勝つためにふざけず、真剣に考えるのが当たり前というのもひとつの固定観念です。面白がること、遊び心を持つことでゴールに近づけることもあります。楽して勝つ方法を楽しく真剣に考えてみましょう。
あなたの上達を妨げる
「知識の錯覚」という心理
私たちは日常生活のあらゆる場面で、「自分はそれを十分に理解している」と思い込みがちです。しかし、いざ「ではそれを他人にわかりやすく説明してください」と言われると、意外なほど言葉が出てこない。
たとえば自転車の構造について、「ペダルをこいで後輪が回って進む」というざっくりとしたイメージはあるのに、実際に自転車の機構を図に描いてみてと言われるとできないものです。「ペダルとチェーンがどう嚙み合って動力を伝えているのか」「ハンドルを切るとき前輪と車体のバランスがどう保たれているのか」。
改めて考えると何もわかりません。
一見、身近で「わかったつもり」のものでも、突き詰めると全容を説明できない―こうした現象は心理学では「知識の錯覚」として知られています。
私たちは「わからないかもしれない」と自覚するより、「わかったつもり」でいることのほうが圧倒的に多いです。しかも困ったことに、カードゲームのように勝敗という結果がはっきり出てしまう場面では、「実際にわからなかった」という事実をあとで素直に認めるよりも、結果を都合よく解釈してしまうものです。
失敗の重要さに気付けない
さまざまな「バイアス」
そんなことは言っていなかったはずなのに、結果が出てから「このデッキが一番使われるのはわかってたよね」、「このデッキが自分も一番強いと思ってたよ」とはじめからそう思っていたかのように言う。手のひらを返して言うことがころころ変わる人にはいい気持ちがしないものですが、大なり小なり誰にも備わっている性質です。
これは心理学では「後知恵バイアス」と呼ばれています。結果を知った後に「最初からそうなることはわかっていた」と思い込んでしまう傾向です。







