そうして自分と世界を新たな視点から見られるようになると、今の環境に自分をがんじがらめにする、ちっぽけな恐れや信念などは超越できるようになる。
私自身も何度か至高体験をしており、定期的に経験するべく努力している。
最近、友人のリチャード・ポール・エバンスと一緒に週末を過ごした。
リチャードは、男性のためのグループ「トライブ・オブ・キングス」を立ち上げた人物で、グループの目的は男同士の腹を割った本物の友情(最近はかなり珍しくなった)を築くこと。そして困難を乗り越え、楽しい体験をし、人生のビジョンを構築する、男性のための環境を提供することだ。
リチャードは年数回、ユタ州南部にある自分の牧場で「トライブ・オブ・キングス」の合宿を週末に開催している。
リチャードがあるとき、牧場と合宿の様子を見てみないかと私に声をかけてくれた。
現地に着いた私は心を奪われてしまった。まずユタ州南部があまりにも美しかった。リチャードの牧場は、ザイオン国立公園のすぐ隣にある。
しかし私の心が奪われたのは、それだけではなかった。リチャードが立ち上げたグループの文化と、そして合宿の目的だ。
合宿中にやらなければいけない課題は何もなかった。
「男って忙しいから」とリチャードは言った。
「リラックスするための時間が必要なんだ。だからこれから2日間、何の予定もないよ。朝食は朝9時だけど、遅くまで寝ていたければそれでもまったく構わない」
当たり前だったことの
大切さに改めて気づく
合宿中、私は日がな一日、四輪駆動車に乗ったり、他の男性たちと話をしたりして過ごした。ひとりで読書をしたり、日記を書いたり、オーディオブックを聞きながら散歩をしたり、美しい景色を眺めたりして過ごしもした。
興味深いことに、合宿にいる間、妻や子どもたち、そして普段の生活に対するいとおしい気持ちが、私の中でとてつもなく大きくなっていた。
いつもの習慣の外側にいる間、普段の生活の良いところをありのままに見ることができた。ついうっかりと見過ごしたり、当たり前のことだと思ったりしてしまいがちな部分だ。







