スマホを操作する手写真はイメージです Photo:PIXTA

高い集中力を発揮し、限られた時間で成果を出す人々には共通点がある。それは「ある習慣」を意図的に手放している点だ。人は何をやめれば、本当の集中を取り戻せるのか。集中力をアップして全力を出す方法を紹介する。※本稿は、組織心理学者のベンジャミン・ハーディ著、翻訳者の松丸さとみ訳『全力化』(サンマーク出版)の一部を抜粋・編集したものです。

集中力を高めるために必要な
「強制機能」とは何か?

 自分の環境を効果的に最適化するには、「強制機能」を使って構築することだ。

 強制機能とは、自分が意図したとおりに行動を起こして物事を実現できるように、文字どおり「強制的に何らかの状況を自分に課すこと」だ。

 たとえば、仕事から帰宅した際、スマホを意図的に車の中に置いてくると、休息とリカバリーに向けて「強化された環境」ができあがる。家族に集中して過ごすような状況を作るのを、環境にアウトソースしたのだ。

「自分の手元から離れたところにスマホを置く」という行為によって、自分が意図したとおりの行動を強制的に取らされることになる。

 シンプルな方法だ。スマホは手元にない。そこになければ、使うことはできない。

 強制機能は、利便性と簡潔さの両方を備えている。自分がしたい行動を、「しなければいけない行動」へと変化させるのだ。

 これは、サボらないための防御手段となる。

 スマホをポケットに入れたままで、「意味もなくいじらないように」と意志力に頼ったり、いじらないと自分に嘘をついたりする代わりに、スマホという選択肢を思い切ってなくしてしまうのだ。