たとえ革新的なアイデアだったとしても、発言しづらい空気があることによって、埋もれていってしまうのです。

 安心して発言できない組織では、意思決定の質も下がっていきます。

「本当はこっちの方がいいと思うけど、怒られるかもしれないから黙っておこう」と考える人が増えるからです。

 たとえ理路整然と発言する人がいても、感情的に反応されたら、そもそも議論になりません。

 その結果、みんなが発言を控え、上ばかり見て仕事するようになります。そのような組織では、新しいアイデアが生まれづらくなり、生産性も下がってしまいます。

 そんな組織は、正しい判断ができなくなっていきます。

チームの心理的安全性の有無は
7つの質問で確認できる

 チームの心理的安全性というのは、ハーバードビジネススクールのエイミー・C・エドモンドソン教授が提唱した考え方です。

 心理的安全性があるかどうかを考える時、このような状況かどうかを質問するそうです。

1.このチームでは、ミスをしても責められることはない。

2.このチームのメンバーは、問題点や難しい課題を提起することができる。

3.このチームでは、人と違うことを受け入れることもある。

4.このチームでは、リスクを冒しても安全性が保たれる。

5.このチームでは、他のメンバーに助けを求めやすい。

6.このチームでは、意図的に私の努力を損ねるような行動を取る人はいない。

7.このチームのメンバーと一緒に仕事をしていると、私にしかないスキルや才能が評価され、活かされる。

 不機嫌な人がいる組織では、こんな状況とはほど遠くなるはずです。

 さらに、アメリカで提唱されている「エモーショナル・リーダーシップ」では、リーダーが自分の感情を認識して、適切に出力するための行動モデルが示されています。

 つまり、自分の感情に振り回されてしまう人はリーダー失格である、どう感情を出すかを身につけなければいけないといわれているのです。

 これからの社会では、「感情の出し方」が成果と評価と信頼につながっていくのです。