キャリアを大きく左右する
部下との関係性の構築
その方が出世コースから外れてしまったのは「部下がいつかないから」「部下からの信頼が足りないから」という理由だったそうです。
大きな組織になるほど、部長から役員への昇進は、数十人から選ばれるような狭き門です。
部長や課長のポジションまでは、業績や功績で昇進できたとしても、役員への昇進ともなれば、経営陣は、人間性や周囲からの評価を注意深く見ているものです。
上司だけでなく同僚や部下からも評価される「360度評価」を取り入れる会社も増えてきています。これも「上から見えている評価だけでなく、全員がどう思っているかを評価の対象とする」という意思の表れです。
周りの人からの信頼がなければ、いくら仕事の成果を出していたとしても出世はさせられない。そう評価されてしまうのです。
もしかしたら、その方の「ダメ出し」は熱意の裏返しだったのかもしれません。時にはあたたかく励まし、勇気づけていた場面もあったのかもしれません。
でも周囲の人間からすれば、その人が感情的に部下を叱責している様子だけが強く印象づけられてしまいます。
起業してから特に強く感じることですが、上司が思う優秀な管理職とは、結果を出す人ではなく、安心して部下を任せられる人のことです。
どんなに優秀でも、部下がどんどん辞めていくような人は、管理職に上げたくないと思うものです。
会社の財産は人材です。人が何より大事な上、人を1人採用するのには相当なコストがかかっています。
どんな企業でも、これだけ人手不足の折、せっかく入社してくれた人材が次々と辞めてしまうような管理職は評価できないものです。
アメリカのギャラップ社による調査の中に、
「人々は会社を去るのではなく、マネージャーのもとを去る」
という有名な一文があります。
たとえ退職には至らなかったとしても、メンタルヘルス不調による休職者数は増加傾向にあります。







