簡潔かつ一撃で勧誘を断れる4文字の言葉
もう少し踏み込んでみよう。
「ポイントカードは作っていないので、結構です」
これはかなり正解に近い。現在保有していないという事実と、今後も作成する意思がないことを同時に伝えている。論理的には完璧だ。「作っていない」という状態説明と、「結構です」という拒絶の意思表示がセットになっているため、通常の会話であればこれで完結するはずだ。
しかし、発しなくてはならない言葉は長い。レジという戦場で、これだけの長台詞を口にするのはエネルギーがいる。それに、丁寧すぎるがゆえに、相手に「食い下がる余地」を与えてしまうリスクも残る。
では、さらに論理を研ぎ澄ませてみる。
「ポイントカードは作らないことにしているので、持っていません」
これは「持っていない理由」が「作らない主義だから」であることを明示しており、非常に強力だ。これからはじまるであろう勧誘の芽を事前に摘むことができる。
しかし、やはりこれも長い。「作らないことにしているので」と入ることで、文章としてのまどろっこしさが残る。そして何より、少し理屈っぽい印象を与えるかもしれない。
店員によっては、「あ、そうですか(面倒な客だな)」という反応を引き出してしまうかもしれないし、逆に「いえいえ、簡単なんですよ」と、その理屈を覆そうと努力してくる熱心な店員もいるかもしれない。
もっと簡潔に、一撃で、不可逆的な拒絶を示す言葉はないものか。
相手のマニュアルを強制終了させ、かつこちらのストレスも最小限に抑える方法。私は試行錯誤の末、1つの戦法に辿り着いた。少し勇気が必要だが、効果は絶大だ。
まず、最初の「ポイントカードはお持ちですか」という問いに対して、短く、しかしはっきりと答える。
「いいえ」
この時で重要なのは、否定の意思を明確にすることだ。曖昧な愛想笑いは禁物である。
すると店員は、条件反射的に次の台詞を話し始める。これはもう、彼らの口が勝手に動くレベルで刷り込まれた動作だ。「では、お作りしま……」
ここが勝負の分かれ目だ。







