「今年こそ何か新しいスキルを身につけたい」と思いながら、何から始めればいいのか分からない人は多いだろう。
そんなとき頼りになるのが、『ULTRALEARNING 超・自習法』だ。本書は、誰でも短期間で難しいスキルを習得できる「独学の科学」を体系化した一冊である。著者は、独学プロジェクトを成功させるための最初のステップとして「リサーチ=準備」の重要性を説く。焦って手を動かすより、まず情報を集めることが結果的に最短ルートになるのだ。本連載では、ウォール・ストリート・ジャーナル・ベストセラーにもなった本書の「学習メソッド」を紹介していく。(構成:ダイヤモンド社書籍オンライン編集部)
Photo: Adobe Stock
学びの成功は「最初の準備」で決まる
多くの人が学びに失敗する理由は、やる気が続かないことでも、才能がないことでもない。
正しいスタート地点に立っていないからだ。
最初のステップは、どんなプロジェクトであっても、優れたスタート地点を探すためのメタ学習のリサーチを行うことである。(『ULTRALEARNING 超・自習法』より)
著者は学びを「旅」にたとえる。準備せずに旅立てば現地で迷うように、リサーチを怠ると途中で道に迷ってしまうのだ。
テーマは「狭く始め、広く伸ばす」
最初に決めるべきは「何を学ぶか」だ。
いきなり「英語を学ぶ」「データサイエンスを学ぶ」と広げすぎると、ゴールが見えなくなる。著者は「まず小さく始める」ことを勧めている。
最初は狭い範囲から始め、学習を進めるにつれて広げることをお勧めする。(『ULTRALEARNING 超・自習法』より)
たとえば「15分間英語で自己紹介できるようになる」など、達成可能な範囲を設定する。「小さく区切る」ことこそ、継続と成功のカギだ。
成功者の方法を“参考書”にする
次に行うべきは、同じ分野をマスターした人のやり方を調べることだ。
これは「ベンチマーク」と呼ばれる。本書では、オンラインコミュニティやフォーラムの活用を強く推奨している。
人気のある学習テーマであれば、たいていはオンラインフォーラムが存在していて、以前にその知識やスキルを学んだ人々がアプローチを共有している。(『ULTRALEARNING 超・自習法』より)
これは「真似る」ことではなく、見落としを防ぐための調査である。
すでに成功した人たちが通ったルートを知ることが、最短ルートを描く地図になるのだ。
すぐに「実践できる」場を作る
知識を頭に入れるだけで終わらせず、すぐに使う場面を作る。
語学ならオンライン会話、プログラミングなら小さなアプリ制作などがそれにあたる。
スキルをどのように使うかを考えることで、それを実践する機会をできるだけ早く見つけることができる。(『ULTRALEARNING 超・自習法』より)
本書の理論を応用すると、学びは「受け身」から「体験型」に変わる。
最近注目される生成AI学習も同じで、「触って試す」ことが最速の学び方だろう。
準備が未来の自信をつくる
著者は、最初のプロジェクトこそ最も多くの検討と努力が必要だと説く。
だが、その努力は後の挑戦を支える自信に変わる。
しっかりと準備され、上手く実行された計画は、将来より困難な課題に挑戦する自信を与えてくれる。(『ULTRALEARNING 超・自習法』より)
どんなスキルも、始まりのリサーチがすべてを左右する。学びの成功率を上げたいなら、まず「調べる」ことから始めよう。





