黒いボールは何個ある?

・黒か白の、4つのボール。
・そこから2個引いたら、100回のうち50回で「黒・黒」だった

 これらをヒントに、まず「ありえない可能性」を削っていきましょう。

 2個の黒いボールが取り出されている以上、箱の中に少なくとも2個は黒いボールが箱に入っています。

 当たり前かもしれませんが、これで「4つ全部が白ボール」「白が3つ・黒が1つ」という可能性が消せました。

 さて、考えてみると「4つ全部が黒ボール」ということもありえないことに気づきます。

 100回中50回が「黒・黒」だったということは、それ以外の50回は白ボールが交じっていたということですから。

 黒いボールは2個あるいは3個。

 ここまで絞り込めました。

黒と白が2個ずつ?

 黒いボールが2個ときたら、なんとなく白いボールも2個のような気がしますが、ちょっと冷静になる必要がありそうです。

 仮に、黒いボールが2個で、白いボールが2個だとしましょう。

 この状態で、100回中50回は「黒・黒」が出たということは、それとまったく同じ回数、「白・白」が出てもおかしくありません。

 つまり100回引いて、

・50回は「黒・黒」
・50回は「白・白」

 うんうん、よさそ……いや、待ってください。

 黒ボール2つと、白ボール2つが入った箱から2個取り出すということは、当然、「黒・白」という組み合わせもありえるはず。

 というか、ないとおかしいです。

 というわけで、もし箱の中身が「黒2つ」「白2つ」である場合、そこから2個のボールを100回取り出して、それが「黒・黒」である回数は、確率的に考えると50回よりもかなり少なくなるはずです。

運が良ければ「黒・黒」を50回引くのも可能?

論理的にはそうかもしれないけど、運が良ければありうるのでは?」

 そう感じた人もいるかもしれませんので、ためしに箱の中が「黒2・白2」である場合の「黒・黒」が出る確率を考えてみましょうか。

 えーと、箱の中身が「黒2つ」「白2つ」だった場合、そこから2個のボールを引いたときの色の組み合わせは以下の3通りです。

・黒と黒
・白と白
・黒と白

 ここまではいいはず。

 では、それぞれの組み合わせを引く確率は何%でしょうか。

 うーん……3通りなのだから、ふつうに考えると、

・黒と黒:33.3333…%
・白と白:33.3333…%
・黒と白:33.3333…%

 と、均等に3分割されると考えたくなりますが、これは真実を表してはいません。

 2つずつある黒と白のボールを「黒1」「黒2」、「白1」「白2」と区別すると、そこから2個のボールを引く組み合わせは、実際には以下になります。

・黒1と黒2(黒・黒)
・黒1と白1(黒・白)
・黒1と白2(黒・白)
・黒2と白1(黒・白)
・黒2と白2(黒・白)
・白1と白2(白・白)

 全部で6通りあり、そのうち「黒・黒」を引く確率は6分の1です。

 確率にして「約16%」です。

 100回引いたら、「黒・黒」は16回くらいしか出ないということ。

 それが50回も出るなんてこと、確率的に考えたらほぼありえません。

黒いボールが「3つ」だとどうなるか

 箱の中の黒ボールが「2つ」だと、「黒・黒」を引く確率は約16%。

 ということは正解として残された可能性は、箱の中にある黒ボールが「3つ」である状況。

 この場合、実際にどうなるか考えてみましょう。

 箱からボールを2個引く組み合わせは次のようになります。

・黒1と黒2(黒・黒)
・黒1と黒3(黒・黒)
・黒1と白1(黒・白)
・黒2と黒3(黒・黒)
・黒2と白1(黒・白)
・黒3と白1(黒・白)

 全部で6通りあり、そのうち「黒・黒」の組み合わせは3通り。

 つまり、確率で考えると「50%」ですね。

 ということで、箱の中身として最もありえるのは「黒ボール3つ・白ボール1つ」なので、こう答えるべきでしょう。

<正解>

箱の中は「黒ボール3つ・白ボール1つ」と答えるべき

この問題から学べること

 全体のパターンを洗い出すことで、本当に「いちばんありえそう」な組み合わせがわかりましたね。

 もちろん、あくまで「確率的にいちばん高い」だけであり、箱の中身が絶対に「黒3・白1」であると言い切れるわけではありません。

 仮に「黒2・白2」でも、100回中50回で「黒・黒」を引く可能性がないわけではありません。

 そう、

 可能性がゼロではない限り「絶対にない」とは言い切れないのです。

 これもまた、論理的に導かれる事実です。

 ただし、その可能性はきわめて小さい。

 今回の問題では「当てるにはどう答えるべきか」と問われているので、より可能性の高い回答が正解になります。

(本稿の問題は、シリーズ最新作『もっと!! 頭のいい人だけが解ける論理的思考問題』から抜粋しています。本シリーズでは同様の「読むほどに賢くなる問題」を多数紹介しています)